2017年2月26日日曜日

葉の広がった白菜を縛ってみる。

千駄木菜園 総目次


我が家の白菜は、9月に蒔いたのだが日当たりが悪かったのか、育ちが悪くて結球せず、小さいまま冬に突入した。
葉が巻かないのは、少ない日光を集めるため目いっぱい広げているのかなと思った。
白菜ならぬ緑菜である。

しかし、このところ春の日差しが強くなるにつれ大きくなり、この分なら虫さえつかなければ、遅れただけで、ちゃんと白菜になるのではと期待していた。
ところが今日よく見たら、中心部に花芽が出来ている。このままだと葉が巻くどころが、トウが立って食べられなくなってしまう。



そこで葉をまいて縛ってみることにした。
こうすれば中心部に日が当たらす成長が抑えられるし、うまく行けば「白菜」になるのではないか? これは良い実験になる。

ところが、広がった葉をまくのは難しい。
よく冬にひもで縛ってあるのを見るが、あれは既に結球している白菜を寒さ、凍結から守るために縛るのであり、最初から満開のものを縛ったわけではない。


手が二本では全く葉っぱを集められない。左右から寄せれば前後の葉が持てない。前後の葉も集めようと手を動かせば、左右の葉が逃げる。当然ひもで縛ることなんてできるわけがない。

部屋にいた妻を呼び、手伝ってもらった。

彼女は家でとれる野菜より土がついていないスーパーの野菜を好む。
「全く、自分の趣味に私を巻き込まないでよ。」
と文句を言いながら、4本の手で葉っぱを集め、私が押さえている間に彼女が縛った。
彼女と並んで一つのことをするのは久しぶりである。
ふと結婚式のケーキカットを思い出した。

「そんなに紐が緩くちゃダメだ」

「だって葉っぱが切れちゃうじゃない」
農家の夫婦は(もちろん白菜以外に)毎日二人でこんな共同作業をしているのだろうか。喧嘩はしないのだろうか。
両親の顔が浮かんだ。


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