6月23日、調べ物で東大に来たついでに医学部一号館(旧館)に寄った。
この建物は関東大震災のあと建てた頑丈なものだったが、80年代になると実験スペースが狭くなり(といっても基礎医学の講座ばかりだったから人はいなかった)、かつ古いということで、その真ん前に高層の新館を建てる計画ができた。
1987年私がいた頃、聞いたところによれば、空き地だった薬学部との間に建てて、旧館は取り壊し、工学部1号館(建築学科)から三四郎池、医学部本館前庭園、(旧館跡地の新設緑地)、懐徳館に続くグリーンベルトを作る話しだった。
ところが出来上がると、旧館は残り(私は嬉しかったが)、薬学部との間の花壇のような空き地がまったくなくなり、ずいぶん窮屈なキャンパスになってしまった。
で、新館から入ると、そのまま裏に抜けられて旧館の東口に直結。
旧館正面玄関 2017
1階、薬理実験室 2017
ここで骨格筋の単一筋細胞single fiberを単離した。
ここは2012年にも写真を撮っている。
2012-11-14
5年前の方がまだ人はいた。
2012年のこの日は、このあとカポペリカーノで小林松男氏と食事した。
息子が質問したいというので5分ほど会わせた。
さて2017年ひと気のない建物を歩く。
林春雄
3階302から見下ろす。
1987年、Cincinnati大学Schwartz教授がきたとき、3階の教授室から地下の実験室に案内した。もちろんエレベーターはなく、帰りは老齢のお体にきつかっただろうが、Good Exercise! と言ってくださった。
N302 薬理第2教室、オフィス
3階 講義室
2017年6月、総合図書館が工事中で、学習スペースがこちらになったという貼り紙。
確かに、覗いたら実験装置などを撤去して教室のようになった元実験室に、一部屋一人くらいずつ、勉強している学生がいた。
旧一号館はほとんど空っぽになっているのだろうか。
そういえば私も図書館でよく勉強した。もちろんエアコンはなく床置きの扇風機だった。
トイレ。昔はタイル壁だった。
駒場寮の時もそうだったが、震災後にできた建物は、トイレが広くて気持ち良かった。
医学部の動物実験棟。
ここは薬学部でも使えた。1979年ころ、セファロスポリン生合成中間体のラジオイミノアッセイをしようと、この中でウサギに抗体を作らせた。
薬学部西側
昔はこんなに高くなかった。上に増築して耐震補強をしたようだ。
この右手奥に平屋の物置があって、学生実習の実験器具が保管されていた。
ガラス器具を壊すと謝りながらもらいにいく。
1978年正月、そこでリヤカーを借りて、弥生の向岡寮から谷中まで引越しをした。
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