白菜、時間切れ初収穫

緑のお花畑のよう。
葉っぱがちっとも巻いてくれない。
肥料も上げていないから成長が遅いのだと思っていたが、種の袋を見たら「60日白菜」と書いてある。
9月3日にまいて1月9日。
もう120日以上。これは異常である。

製薬会社にいた頃、同僚がネズミに糖の吸収を抑える薬物を投与し続けた。
するとネズミの腸が異常に長くなった。
ひょっとして、この白菜にも同様のことが起きているのかもしれない。
日照時間が短い我が家の庭で、少しでも日光を受け取ろうと、精一杯葉緑素を作り、精一杯葉を広げているのではないか。

そうなると、市販の白菜のように縦に伸びて葉を巻くことは望めない。
このままだと鍋の季節も過ぎてしまうので、平べったいまま、一つを収穫した。
情けないほど小さい。
右は野沢菜、左は大根の葉っぱ。
これらは誰も食べてくれないどころか、鍋にさえ入れてもらえないかもしれない。
しかし作ったものとしては愛情があって文字通り捨てがたい。

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