ダンス競技会で宮代町の進修館にきた。
宮代という町名より、東武動物公園の方が有名か。
駅から歩いて3分、動物公園までいく途中に、役場と進修館が並んである。
全部ダンスだけど4回目の訪問。
最初から変わった建物だと思ったが、今日あらためて見た。
まず、建物、部屋、などが四角でない。
庭も起伏に富んでいる。
もともとまっ平らな場所だから、盛り土して斜面を作ったのである。
外階段なども手作り感たっぷり、単純な段々でなく、飽きないつくりになっている。
階段脇の石段だか花壇だかが歪んでいる。
あえて歪んだ形で設計したのか、盛り土したのが沈下したのか分からないが、建物は沈下してないので、この廃墟のような荒れ方も計算だろうか。
食堂や階段の床は角材を輪切りにしたのを一つ一つ埋め込んでいる。
相当お金がかかっただろう。
和室はふつうだった。
隣の役場は普通の建物だから、住民が使うコミュニティセンターだけ贅沢にしたのである。
象設計集団は宮代で笠原小学校も作っている。
進修館から歩いて5分くらいの、動物公園正面玄関入口の前にあるから知っている人は知っているだろう。
なにかPTAの会議でもあるのか、車が入っていき、門があいていた。見学できるかどうか聞こうと思って入ったが、公園のような感じでどこが事務室なのかどこが教室なのかわからず、結局誰にも会わずに見学できてしまった。ふつうの通学日だとこうはいかない。
花壇だが、菜園だか知らないが、本格的である。
子どものころ、悲しいことがあっても春の黒い土を見ると元気になった。
植物を育てること、土をいじること。子どもにはとても大切なことだと思う。
男の子なら階段から降りるより手すりを乗り越えて外に出たほうが楽しい。どこでも運動神経を鍛えられそうだが、「危ないからダメ」とか禁止されていたら残念だな。
階段を上がるとそのまま外縁が廊下になっているから、教室ものぞけた。
戸一枚で外だから、季節も嵐も直に感じる部屋になっており、庭、運動場に出やすい。
そしてこれだけ庭が充実していると教室なんていらないくらいだ。
いや、卒業したら困るから、世間並みの勉強も少しはしなくちゃいけない。
廊下?は直線でない。
あちこちあるデッドスペースはさっと身を隠すのに役立つ。
池も楽しそう。
裸足で自由に入れるのだろう。
この小学校は朝から晩まで楽しいだろう。
他に遊びに行く必要がない。
教室にいるのがもったいないくらいだ。
知恵がつく、生活力がつく。
毎日過ごす場所だから、6年いたら、他の小学校の卒業生と違う子供になるのではないだろうか。
草をいじったり、虫を探したり、ウサギをみていたり、木に登ったり、そして誰もいなくなった教室で一人本を読んだり、みんな別々の遊びをすれば、つまり全員が違うことに夢中になれれば、いじめなどなくなるのではないか。いじめは「みんな仲良く」一緒のことをしようとするから生まれる。個性個性というのならみんなバラバラに遊ぶことも大切にしたい。
宮代町は本当に良いものを作った。普通は使わなくてもいいお金を使ったことで、全国の尊敬を集めるのではないか?
宮代町のマークは「み」を図案化した三つ葉である。
ダンスの待ち時間で目にした、進修館情報誌のなまえは「みつば」だった。(み)んなが(つ)ながる(場)所だという。町民の祭りは、みつば祭という。
住んだことがないので実情は知らないが、この一日で宮代のファンになった。
帰宅後調べたら、小学校の見学は事前申し込みが必要らしい。
我が子の小学校は勝手に入って子どもと野球の練習などできたが、これだけ有名になると、勝手に入らせたら、問題も起きるだろう。今回は知らなかったとはいえ失礼しました。
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