2017年6月8日木曜日

栃木市・日限富士浅間神社の千本鳥居



栃木に来たのは蔵を見に来たわけではなく、本当はこれ。
県庁掘り西辺から徒歩10分くらい。
日限富士浅間神社
ひぎり、と入れたらちゃんと変換された。日を限って、と文字通り。
写真正面の「ひぎりや」は閉まっていて何の店か不明。
道路の左の富士文庫は古本屋。
ひょっとしたらお宝があるかも期待させるが、これも閉まっている。
とにかく人がいない。
ここのすごいのは鳥居。
ずっと続く。

造りは、あまり凝っていない。
裾広がりや、そりもなく、ただ丸太をたてよこ、直角に釘で打っただけのようにみえる。
根本が腐り、結構歯抜け状態。

新しいものもある。間隔は適当。


なぜか、民家にぶつかる。
鳥居たちが行進してきて「おっと、家にぶつかっちゃったよ、」といった感じ。
境内。
鳥居はまた続き、本殿の後ろに回る。

進軍してきた鳥居たちがぶつかった例の家の前で、これから鳥居になる丸太をいじっている方がいらしたので、話を聞いた。

地元、栃木市の人が奉納するのかと伺うと、8割が古河の人だという。
なんでも戦前、銀座線の地下鉄を掘るとき、浅草あたりで水が出て大変だったそうだ。工事の責任者だった古河の人がここで願をかけ(なぜここだったのかは不明)、願いが叶ったので鳥居を奉納。以後、それを聞いた古河の人の願掛けが続いたという。

今では大学受験だの、さまざまな願いをして、叶うとお礼に建てるという。
一本16,000(安っ)、場所代1000円、合計 17,000
伏見稲荷の10分の1以下である。
伏見は稲荷だから赤、ここは富士浅間神社だから塗らないのだそうだ。
寿命は4~5年。
飲み屋さんで売り上げが目標を大きく超えたから50本立てた人もいるとか。
それでも「空き地」が目立った。

根本がダメになってきたものから置き換えていくから、間隔は昔のまま。つまり、今は昔より減っているということか。


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