2016年11月に植えた温州ミカン。
二度目の夏だが実のなる気配なし。
見ると葉っぱが食われている。
先週、小さな幼虫を取ったから、もういないはずだが。
と、よく見たら一匹だけ取り損ねたものを発見。
中央の葉っぱの先端部、
黒い点のような小さな幼虫。
しかし葉っぱは大きく食われている。
こんな小さな虫は、これほど食べられない。
おかしいな、大量に食べた幼虫は羽化して飛んで行ってしまったのだろうか?
と、下を見たら、
うわっーーーっ、
大きな幼虫、というか怪物。
2018-06-03
写真中央、枝に乗って右上を向いている。
反対側からもうつす。中央、上を向いている。
これだけ大きいと恐ろしい。
昨年来、比較的小さな、白と黒の鳥の糞に擬態したものばかり見てきたが(→クリック)、こんな、蛹直前の大きなものは初めて。
最初は柑橘類を感じさせる悪臭だったが、すぐにインドールのような、酪酸のような強烈な刺激も鼻を直撃した。(すぐに息を止めたから喩は正確でない)
昨年の幼虫は角が橙色だったから、また違うアゲハだろうか。
これだけ大きいと、恐ろしくて靴でつぶせない。
側溝に流した。
(二軒隣のファーブル昆虫館の植え込みに放せば怒られたか?)
文京区でアゲハ蝶などは貴重かもしれないが、やはり私には害虫である。
子供が小さければ一緒に飼ったのだが・・・・
息子は子どものころ、カブトムシの幼虫を飼ったりセミの抜け殻を集めたり、庭の石を裏返しにしていたが、もう28歳、庭に出てくることすらない大人になってしまった。今は狭いアパートで、緑すら見ない生活だ。
娘たちは恐らく見るのも嫌がるだろう。自分で食べる野菜くらい、育っているところを見るべきだと思うのだが。
それにしても、アゲハの擬態は見事である。
若齢時の鳥の糞への擬態も見事だったが、こんなに大きいのに、毎朝見ているのに、気づかなかった。胸の部分は頭と目に見えるから、潜伏にも威嚇にも役立っている。
彼らは擬態してじっと動かず、鳥たちに見つからないようにしている。
しかし、人間は、鳥と違い、葉っぱも見る。
葉っぱが食われていて、それに見合う虫がいなければ疑問に思う。
そして念入りに探す。
この敵から守る擬態を進化で獲得するのは無理だ。
そうか、臭角は人間のような敵のためにあるのか。
これを書いているとき、久しぶりに息子が帰ってきた。
アゲハの幼虫が大きかったと話したら「五齢くらいか?」と私の知らないことを言ってきた。彼は中学受験をしたから、頭でっかちの子供だったかと思ったが、ちゃんと自分で捕まえてきて飼っていたそうだ。(私は当時、ダンスを始めて休日はほとんど家にいなかった。そういえば庭には生ごみから生えたグレープフルーツの木があった)
夜になっても私の鼻から離れないあの臭いを、彼も知っていると言ったので安心した。
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