2021‐09‐06
まだ梅雨の残る7月8日に種まいて、13日に発芽。
しかしそこから育たない。
2か月たってもこの程度。
ちなみに種袋には、まきどき7月中旬~9月中旬、収穫9月中旬~12月下旬とある。
9月に入ってからは夜中に虫が出てきて葉を食った。
キャベツなどのヨトウムシより細いが、消毒効かず、懐中電灯を照らしながら割りばしでとった。
初めて種をまいたのは千駄木菜園4年目の2016年。
しかし、人参は難しい。
発芽はするが、育つ前に雨で泥をかぶったりして大きくならない。
いかに冬前に大きく育てるかが問題な気がする。
できるだけ早くまこうと、7月に空くキャベツのあとの場所を使っている。
それでも、育たない。
日当たりが悪いのだろうか。
肥料もやらないし。
種が古いのかもしれない。豆類やオクラと違い、種が小さく多いから、一袋が使いきれず、冷蔵庫に保管しつつ4,5年使った。
ようやく昨年種を新しくし、今年は2年目。
2021年、12月の土曜日、妻が上野で娘に会うというので、初めて抜いてみた。
2021‐12‐11
思ったより良くできていた。
種まいて5か月もかかったが。
人参の学名はDaucus carotaという。
ふーん、英語のキャロットは種名をそのまま使っているんだ。
あれ?
カロチンってここからきているのか。
考えたこともなかった。
ビタミンAのカロチンは中学生、carrotは高校生のとき知ったと思う。
しかし「きゃ」と「か」が結びつかず、この年まで不思議とつながらなかった。
(carotinは、carrotのラテン語carotaに物質のinをつけたのだろう。
in,ineはギリシャ語のinos有効成分からきている)
2021‐12‐11
妻が出かける前、娘のために収穫したもの。
大根は今年6本目、葉を落として1130グラム。
さて、人参3本は、190,150,100グラム
デッキの板の幅は18センチ。
黒田五寸人参の5寸は15センチだから、十分に名前通りの大きさ。
妻に人参、大根、ミカン、落花生と、さらにサツマイモも持たせようとしたが、重いからいやだという。
彼女は歩くことが健康にいいと信じていて、上野松坂屋まで歩いていった。そりゃ重いだろう。
ところで人参は文字からして本来は、根っこが人の形にもみえる朝鮮人参(オタネニンジン)のことを差すのだろう。オタネの由来は、それまで輸入していた薬用人参の国内栽培が江戸時代に成功し、幕府が各藩に「御種」を配布したからとか。
この人参はウコギ科である。
いっぽう食べるニンジンはセリ科。16世紀ころ中国から伝わった。ニンジンの根はヒト型にはとても見えないが、同様に太い根が可食部になることで、セリニンジンといった。明治以降、薬用人参の需要が減り、セリニンジンが普及するにつれ、人参と言えばニンジンになった。
ニンジンには江戸時代初期に広まった東洋系と、幕末に入ってきた西洋系に分かれる。京野菜の金時人参や江戸の滝野川人参は東洋系。今スーパーで売られているのはほとんど西洋系の五寸人参で、東洋系と比べ短くて太く、栽培しやすい。
ダイソーで2袋100円、私が買ったニンジンの種は、大正末期に黒田正氏が丸山五寸から改良した黒田五寸人参。
2021‐12‐13
ふと、葉っぱを食べてみようと思った。
以前食べたらまずくて、この私でさえ吐き出した。
しかしあれはトウが立ち始めた春だった。
この季節なら食べられるかもしれない。
2日前、畑に捨てておいた葉っぱを水につけたら元気になった。
電子レンジで茹でてみたが、やはり不味くて吐き出した。
少しセリの味がした。
子どもの頃、信州でアゲハの幼虫が、セリとニンジンのみに居たことを思い出した。
彼らは、同じセリの仲間だと知っている点では人間より賢い。
我が家にはニンジン、セリ、アゲハの3者が共存するけれど、アゲハはセリ科には行かず、なぜかミカンの葉っぱのみに着く。
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