2026年4月7日火曜日

大和芋、イチョウ芋、長芋、自然薯の違い

2025₋12₋11
ナガイモ
昨年は長芋が豊作だった。
掘るのが面倒になって雑に引っ張ったため、ほとんど途中で折れ、残りは地中に放棄してもこれだけ取った。
(移植ごては30センチ)

しかし今後は作るのをやめようと思う。
もっとも作っているわけではなく、生ごみから発芽し成長したものからムカゴが落ち、塀のそばで自生している雑草のようなもの。

雑草扱いでも芋ができると掘りたくなるのが人情。
しかし、日陰でも育つ山芋は野菜の作れない通路や塀際に追いやられていたから、たいてい狭いところで、深く穴を掘ることが困難である。これがやめる理由のひとつ。

長芋をやめようとするもう一つの理由は、初めて大和芋がとれたこと。
これはいつ植えたのか、種芋を埋めたのか、捨てた生ごみの中に皮が入っていたのか記憶にない。いずれにしろ、2年以上前である。
2025₋11₋18
イチョウ芋

こちらは根塊が地表近くで大きくなっていて、掘るのが簡単というレベルですら
ない。蔓を引っ張ったら芋がごろっと出てきたことに驚いた。
その衝撃に、今後はこれを栽培することに決めた。

いままで山芋、長芋、大和芋、イチョウ芋の単語を断わりなしに使ってきたが、整理しておく。
いわゆる、とろろ芋のことである。
国内で流通するとろろ芋はヤマノイモ科ヤマノイモ属である。
ヤマノイモというのは山芋で里芋の対語であろう。
国内のヤマノイモ属には2つの生物種がある。

ひとつは、ヤマノイモ属ヤマノイモ種。
山に自生する日本原産のヤマノイモ(Dioscore japonica Thunb. 英名:Japanese yam)。いわゆる自然薯である。長いが円柱ではなくねじれている。

もうひとつは、ヤマノイモ属ナガイモ種。
栽培されている山芋。大陸から渡来したとされるナガイモ(Dioscorea polystachya 英名: Chinese yam)である。
(これは別名D. opposita Thunb. ともいう。別種だと思って命名したが後に同一種と分かり、しかし両方の学名とも学会で使われていたから今でも併用されている。ちなみにThunbというのは、命名者のCarl Peter Thunberg(スウェーデン人博物学者、1743–1828)のこと。リンネの弟子の一人で江戸時代に出島オランダ商館員の一人として来日したから日本の植物の学名に多い。)

同じ山芋でも2種は学名が違うように別物で、染色体数はふつう、ジネンジョが2n=40、ナガイモが2n=140である。

ナガイモ種のほうは長い栽培史があり、かつ栽培条件によって個体変異が起きやすいことから、同一生物種ながら各地で様々な栽培品種(=別名)が生まれた。すなわち

1.円柱型 長芋群。もっとも生産量が多い。千駄木菜園でもこれだった。
2.扁平型 イチョウ芋群。短くしゃもじのような形。関東ではこれを大和芋という。手のひら状から仏掌いもともいう。 
3.球形 つくね芋群。大和芋、伊勢芋、丹波やまいもなど西日本の伝統野菜。 

関東でイチョウ芋を大和芋といった理由は分からないが、関西から来た球形の大和芋を栽培しているうちに掌状になったのかもしれない。

ナガイモ種は大陸から来たとされるが、日本に昔からあったとする説もある。
大陸から来たものは「唐~」とされるが、カライモがサツマイモを表すことから、大陸伝来としても相当古いものだろう。

・・・・・

さて、千駄木菜園における長芋からイチョウ芋への切り替えである。
地上部では区別がつかず、落ちたムカゴは翌年発芽するから、いったん根絶せねばならない。長芋のあったところはイチョウ芋を植えずに、出てくる芽はすべて抜き、1年かけて更地にする。

いっぽうで大和芋(イチョウ芋)のムカゴと皮を、長芋の無かった場所に植えて、1年かけて種芋(小芋)をつくるという計画をたてた。

春になった。
2026‐04‐06
長芋のあった場所
遊ばせておくのももったいないので3月、他所からフキを間引きして移植した。
野草は強い。早くも育ち始めた。

地中に保存しておいた大和芋も掘り出した。
2026-04-06
大きな芽が一つ、小さな根が無数に出ている。
ということは、今まで長芋は5月ころ植えていたが、3月終わりから4月初めには種芋を植えてよいということか。

この大きな芋は食べるつもりだった。しかし長いもが大量に残っているのでイモ自体も種芋として植えることにした。こうすれば秋には皮、むかごから育った小さな種芋(翌年用)だけでなく、丸々大きな食用の大和芋が得られることになる。
2026-04-06
種芋用に芋を切る。
中が空洞になっている部分があった。
4月7日、東塀のカボチャあとに4つ、三つ葉の間に2つ、エンドウネットの端に1つ、北の通路に2つ、合計9つ植えた。

また楽しみが増えた。

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