この夏、70歳になり東京都シルバーパスが買えるようになった。
都内のバスと都営地下鉄などが年間12,000円で乗れる。
(非課税者などは年間1000円、ほぼ無料である。)
しかし、元が取れるか?
JR田端駅へのバスは頻繁にあるが、最近地下鉄ばかりで田端駅を使わないしJRなら西日暮里まで歩いても良い。
都営地下鉄の白山、千石も遠くて使えない。
社員になってしまった湯島の会社も、朝は不忍通りのバスが使えないことはないが、帰りはダンスの練習とレッスンで大宮、池袋、高田馬場、成増に行くから乗れない。その朝も水、金は別の畑バイトから午後に直行するため乗れない。
何より、バス停が池之端一丁目(横山大観記念館前)か上野松坂屋なので、どちらも職場までけっこう歩かねばならない。いっぽう千代田線なら千駄木から2つ目の湯島駅から歩いて2分である。そして時間正確、本数もふんだんにある。
2026-10-03
日暮里舎人ライナー定期券売り場
でも買うことにした。
年間12,000円というのは月額1000円である。
毎月1,000円乗ればよい。
仕事とか用事とか関係なく意味なく乗る。
タダなら絶対に行くことのなかったところに行っても良いではないか? 新しい発見があるかもしれない。生活、行動パターンも変わるかもしれない。
ということで10月3日、日暮里駅2階の舎人ライナー定期券売り場でパスを買った。
16:27
先月まではいつ買っても有効期限は9月30日だった。
だから70になってすぐ買っても2か月くらいしか使えなかったのである。
しかし10月1日から変わった。
有効期間は使用開始日の属する月の初日から1年間となった。
また、パス本体はPASMOになった。
だからPASMO発行料500円と発行時チャージ分500円をくわえ、13,000円かかる。
無事購入して、3階の舎人ライナー乗り場に行ってみた。
用もないけどタダだから乗ってみる。
同じ日暮里駅でも乗っている人の雰囲気が違っていた。
他所から来た人と地元の人との違いか。
16:30
日暮里駅東口のながめ
いつも下を歩いているがシルバーパスのおかげで見られた。
16:32
日暮里舎人ライナー
無人運転だから先頭も普通席である。
一度だけ乗ったことを思い出した。
2015年12月17日、足立区の西新井大師に行った。
まだブログを始める前だったから記録を残していない。
帰宅するため、すぐ隣の西日暮里駅で降りた。
乗ってくる人は多かったが、一駅で降りたのは私一人だった。
路線図を見れば埼玉との都県境まで伸びている。今度は舎人公園に行ってみようか。パスを持たなければ決して思わなかったことだ。
昼ということもあるだろうが、老人ばかりだった。お婆さんに付き添われた老婦人が乗ってきて、これまた老人が席を譲っていた。
10月15日、高田馬場のダンス教室に行く。いつもは湯島から大手町乗り換えのメトロで行くのだが、シルバーパスを使ってみたくて上野御徒町まで歩き都営大江戸線に乗った。飯田橋で東西線に乗り換える。
都営大江戸線・飯田橋駅の連絡通路
出口までの通路がおしゃれだ。
頭の高さにある照明があたかも外から光の入る窓のように見える。天井も高い。
通路はカーブしていて、床が外の道路のように傷んだ風合いに作ってある。捨てたガムの跡のような汚れまで再現されている。
16:17
エスカレーターには天井から緑の枝のようなものが下がっていた。
調べると大江戸線は各駅のデザインを建築家に依頼して個性的なものにしたらしい。
ただコンパクトに機能だけを追求したメトロの大手町駅などとは大違いである。
今度大江戸線の他の駅にもいってみようかな。
同じところに行くにもいつもと違う経路を使うと発見がある。目的地が違えばもっと発見があるだろう。
こんどは東京駅まで行ってみよう。
一番近いバス停の駒込病院前から1時間に2本しかないが、東京駅北口まで走っている。終点まで乗る人はいるだろうか。
途中で乗り換えたらさらに遠くに行ける。
passを持つ前は考えなかったのだが、実際手にすると、どこかへ行くときに、都営地下鉄やバスが使えるかどうか考えるようになった。
頭の中に路線図を浮かべ、料金、時間などを考える。
これはかなり頭の体操となり、ボケ防止になるのではないか?
しかしバス停や駅が遠いことがしばしば。
足腰の弱ってきたシルバーのためのパスが、余計に歩く距離を増やしている。シルバーはお金を倹約したいから、自発的な運動になって健康にいいだろう。
私の場合、運動は必要ないがタダで乗れるとうれしい。
ダンスのレッスンに高田馬場までいったときは、東西線の部分が短くなったから209円が178円になり、30円安かった。(たいして嬉しくないが)。
シェア畑のアルバイトは千代田線で6分、178円の北千住まで行く。いっぽう家のそばから北千住駅までバスで行くと30分でタダ、しかしバイトの時給は1290円なので余計にかかる24分は 516 円に相当する。つまり同じ時間に家を出て、バスに乗れば178円とくするが500円バイト代が少なくなる。
でも、やりそうである。
得するというのは魔力がある。よく自転車で遠くのスーパーまで買いに行くとか、電車賃をかけて安いものを買いに行くとかあるが、あれは倹約ではなくて、得した(と感じる)ことがうれしいから行くのである。
65歳になって国立西洋美術館や国立科学博物館が無料になったが、70歳のシルバーパスは比べ物にならないくらい老後の生活を変える可能性がある。

































































