2020年12月3日木曜日

建て替えた池之端・東天紅

テレワークのランチ散策で団子坂を下りたら、そのまま不忍通りを歩いて池之端まで来てしまった。横山大観邸をすぎて東天紅。

2020-11-30 13:13
初めて入ってみる。

1961年だから昭和36年、この地に東天紅上野本店がオープンした。
地上4階、地下1階、総客席数1000席のすべてが中国料理という、世界屈指の大レストランが誕生した。
1966年、上野店を大増改築し、地上8階、地下1階、総客席数3000、「世界一の中国料理の殿堂」といわれる。

かつての東天紅(公式サイトから。右後ろは東大病院)

1977年、薬学に進学し近隣を一人散策していた中尾君だったか、入ったら高級店でびっくりし、チャーハンだか天津丼だか食べて降りてきたという話を思い出す。

1977年以降、何十年と上野公園、不忍池から帝冠様式のようなビルを見ていたが、入ったことがなかった。入らぬうちに最近壊されてしまった。

跡地には2019年6月、36階建て361戸のBrillia Tower 上野池之端が竣工した。
千駄木にいたのだからいつでも来れたのだが、他の建物と同じく、いつの間にかなくなった。

エスカレーターを上がると広いロビー。
コロナのせいか誰もいない。体温を測る女性とエレベータのボタンを押してくれた男性従業員だけ。

いまの東天紅は旧館を営業しながらその南隣に建設され、2015年2月オープン、少し狭くなったという。

中層階には宴会場と3フロアからなるブライダルゾーン、最上9階に中華レストラン、ルーキスがある。

2020-11-30 
入った時はほぼ満席で、通された席は窓から一番離れていたが、床が一段高くしてあるので座ったまま上野公園の向こうにスカイツリーも見える。応接も丁寧。
13:30
平日ランチ2000円。ご飯は豆乳粥を選んだ。
これにフルーツ入り杏仁豆腐のデザートが付く。
サービス料10%があるから消費税入れて2420円。
年を取ると高くても丁寧な店のほうがいい。もちろん丁寧で安ければ一番だが。

14:06
最上階の9階は中華のルーキスガーデンのほかに日本料理の海燕亭があるようだ。
妻のトイレを待つ間、会計の店員に聞いたら臨時休業しているという。
「そちらも景色が見られるのですか?」
「はい、見えます。窓の外も小さな庭園になっています。よろしければご覧ください」
と言われたので覗いてみた。

海燕亭
覗いたら正面すぐ近くに東大病院があった。

東天紅から出ると、無縁坂の下だった。
2020-11-30
この坂は上野駅から薬理学教室に通った1987年、毎日のように上り下りした。
鴎外の「雁」からとった雁(かりがね)荘という渋い旅館があったが、今はマンションになっている。
東天紅の裏から池之端門に至る裏通りにラブホテルが2軒くらいあったが今はもちろんない。

坂下から南に目を転ずると湯島ハイタウンがみえた。
近づくと岩崎庭園入り口の南は庭園整備工事をしていた。

2020-11-30 14:15
湯島ハイタウンは、裏側のカーテンなどを見るとあまり住んでいないように見える。
1969年12月竣工、現在価格は46平米で3500万。
かつてはこの北側(写真、緑のフェンス)に池之端文化センターがあった。研究室の忘年会などに使った。池田さん、名護屋さん、井上勲氏とボーリングしたこともあった。

池之端文化センター、東天紅、雁荘、法華クラブ、その向かいの喫茶店、弥生会館、、
池之端の記憶物件はみんななくなってしまった。ほとんどマンションである。弥生会館の向こう、鴎外荘水月ホテルは40年の間に増築されてすっかり変わり、今年コロナのために廃業した。



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