2020年7月10日金曜日

文京区にもハクビシン? トウモロコシが

7月9日、九州の豪雨災害は甚大、東京はコロナ224人とテレビが報じている。
我が家の庭は梅雨であっても順調だった。


2020-07-07
手前からサツマイモ、落花生、トウモロコシ

トウモロコシは過去2年、2本ずつしか植えなかったせいか、うまく受粉せず実がまばらだった。そこで3回目の今年は昨年自家採種した種をまき、狭い庭に思い切って16本、受粉しやすいように4x4の四角形に植えた。
2020-07-07
雄花に続き、絹糸(ひげ)をのばす雌花も出てきた。
農家のものより小さいが昨年食べた味は悪くなく、日々成長する実と同時に私の楽しみもふくらんだ。

それが7月9日夜、異変に気付く。
21:40頃帰宅すると懐中電灯を持ち日課となっている野菜の見回り。
・・・・・トウモロコシが倒れ、落花生が掘られている。

放し飼いの猫だろうか。
しかし倒れ方が尋常でない。折れているのもある。もはや回復不能。
複数がここを土俵に取っ組み合いのけんかでもしたのだろうか。
日頃見かけるネコと飼い主に対する憎悪がピークに達した。

浸水被害の人にはあまりにも小さなことで申し訳ないが、毎朝楽しみにしていたものが一瞬に亡くなったショックは大きかった。もちろん飼い主への怒りもある。
何をする気にもならず、早々に布団に入ったが眠れず、ということはなく、ぐっすり寝てしまった。

翌朝、明るいところで実地検分。
2020-07-10 6:30
写真では分からないが、荒らされ方の凄まじさに衝撃をうける。

近所の飼い猫の害に困り果て、5月から入り口2つの門扉を網でふさいでいた。
ふさいでから猫の侵入はめっきり減ったが、数回いたずらされた。
あるとき庭に見つけ追いかけたら、2メートル近いブロック塀に飛び上がり逃げて行った。
それでも文字通り敷居が高くなったのか、悪行は減り、平穏な日々だった。
それが・・・

落花生はごっそり掘られていた。
あたかも、長く侵入を拒否されていたことを怒るように、仲間を連れてきて恨みをはらすべく作物を引っこ抜いた感じ。

普段ネコは穴を掘るが、その作業のとばっちりで作物が抜けるとか、土を被ることはあっても、このように抜かれることはなかった。まるで人間のような意思があるかのようだ。

落花生はすでに小さなまめができていて、多くはちぎれていた。
こんな何か所も掘ることは珍しい。何匹も来て競争でもしたかのようだ。

トウモロコシは倒れていたのではなかった。
折られている。食いちぎられたかのようだ。

このところ強風で何回も倒れた。
U字支柱を何本も立て、倒れるたびに土寄せして大切に育てていたのに。
悔しい。

ネコには思えなくなってきた。
ネコは普通、何も植えてないきれいな地面や乾いた土を好む。
では、人間の仕業だろうか? 
昨日夕方から21時の間にだれか入ったか?

見に来た妻も猫じゃないという。
ハクビシンじゃないかな?といった。
長女が数年前、保健所通りを親子のハクビシンが横切っているのを見たという。
千駄木は狸坂、キツネ坂、ムジナ坂と3つ並んでいるのは関係ないにしても、
あのあたりは市島邸や安田邸など無人の日本家屋がある。
よく見れば、雌花の、まだ熟していないトウモロコシをかじっている。
葉っぱや茎ではなく、実を選んでいる。

決定的だったのは離れた物干し場の下で実を食い散らかした跡のあったこと。
やはりハクビシンか。

神奈川のような丘陵地ではない都心の文京区でも逃げたり捨てられたりしたペットから繁殖しているのかもしれない。
6:48
朝食後、ネットで検索したら駆除業者の他に区役所のサイトがあった。
文京区の環境政策課でアライグマ・ハクビシンの駆除をしているという。
駆除件数は、平成26年度(2014)から、1、4、11、12、14(H30, 2018)と年々増えている。なるほど、山手線の内側でも結構いるわけだ。

9時過ぎに電話してみると、不忍通りの内側は以前からビワやブドウ、ミニトマトなど食べられたと報告があり千駄木5丁目は居ても不思議はないという。家に住み着いているのか、食害だけか、フンは、と色々聞かれた。
「トウモロコシと落花生をやられました」
「初めてですか? 今まで、昨年はどうでしたか」
「いや、昨年は2本しか植えなかったから被害もなかったのですが、今年は16本植えたらやられました」

業者に連絡して箱わなを設置してくれるという。

ありがとうございます、と切ろうとしたら
「あの、トウモロコシ2本で受粉しましたか?」
ときかれ、いえ、ダメだったので今年は16本にしたといったら
「そうですか、私も昨年4本を1列に並べたらだめだったんです。やはり風で花粉が飛ぶので・・・・」
と彼の仕事と関係ない話になった。

そういえば声の明るさから、ハクビシン出現を喜んでいるようなフシもあり、人間的な公務員らしいと思った。私に似ているかな。

来週業者から直接連絡来るらしいけど、早く設置してもらいたいな。
奴らは新しい餌場を発見した。
トウモロコシも、まだ実のなっていない2本ばかり残っている(昨年と同じになってしまった・・・)。早く設置しないと次の被害があるだろうし、エサを食べつくしたら罠をしかけても来ないかもしれない。


2020-07-07
今季2回目の収穫

被害がいつもの猫でないことが分かり、なぜか私の怒りと落胆も収まってしまった。
気持ちも晴れてしまったのはどういうことだろう?

罪を憎んで人を憎まずというが、私と猫(飼い主)の場合、「人を憎んで罪(損害)を憎まず」という関係であることが分かった。

問題:罪を憎んで人を憎まず、の反対のことわざは何か?
答え:坊主にくけりゃ袈裟まで憎い



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追記
2020-07-29

7月15日になって文京区から連絡を受けた西武消毒(株)という業者が箱罠をもってきた。
2020-07-15
エサは私の好きなドライマンゴー

彼はトウモロコシの惨状をみながら、千駄木は出ても不思議はないという。
この業者は昨年から文京区の仕事を請け負っているようで、今年はコロナで出遅れ4月から設置し始めた。20個くらい設置して、今年は2匹という。いずれも白山のほうらしい。
港区や千代田区でも出るらしく、都内全体に繁殖しているようだ。

2020-07-22
1週間後にエサ交換に来てくださったので場所変更。

しかし、7月29日、2週間の規定期間がすぎ、撤去回収された。
ハクビシンは行動範囲が広いから棲みついている場合でないと引っかからないのだろう。
それともトウモロコシを食い尽くしエサのないことを知っているのかな。



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