特に彼のファンというわけではなかったが、一歳違いで、彼の歌と共に高校、大学と過ごしたから、懐かしい思い出はある。
当時の月刊平凡、月刊明星を何冊か持っているので、めくってみた。
(私は履歴書や自己紹介の趣味の欄に「歌謡曲」と書く人間だった)
「激しい恋」なんて今歌詞を見てもメロディーが浮かばない。
しかし、ギターのコードがメモしてあるから、一人、本駒込か谷中のアパートにいるとき、歌っていたのだろう。
広島の山本浩二より大きい。
Young Manはすごかったな。私はやらなかったけど、あの年、上野の花見にいったら、あちこちでYMCAを歌っているのを見た。
40年前か。
一番好きだったのは「ラスト・シーン」
彼の歌はほとんど乗りの良さだけが取り柄だと思っていたが、この曲はバラード調で、珍しく歌詞をじっくり聞いた。
この歌は、不治の病になった女性が、恋人を解放し別れを告げる歌だと思っていたら、友人が、ただの失恋じゃないの?と言った。
その後、NHKのドラマがあって、かっこいい柳葉敏郎がアメフトで下半身不随になり、恋人の二谷友里恵に別れを告げる。二谷は別れて良いものか、このまま彼と生きていくべきか迷うところを、彼の妹の藤谷美和子が車いすを押しながら見ている。Let it be がずっと流れていた。
それまで西条秀樹のラストシーンを聞くたびに、女性ががんだと思っていたのだが、このNHKドラマ以来、交通事故で歩けなくなったのかと思うようになった。
ラストシーンの発売は1976年12月だから、まだ駒場寮にいたころだ。
いま、そのNHKドラマを検索したら1986年の「妹」だった。
柳葉が扮したのは、まさに今ニュースになっている関西学院大学のQB、1978年タックルされてスタープレーヤーから車いす生活の身になってしまった猿木氏をモデルにしたものだった。
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