2019年12月25日水曜日

湯島聖堂、御茶ノ水駅の工事

12月11日、休暇を取って散歩。
家から歩いて白山上から西片、菊坂と本郷台地の西縁を南下、坂道を写真に撮ってきた。
台地も終盤、順天堂大学から東京医科歯科大に至る。
東京医科歯科大の東、本郷通り
明治40年(goo地図)

震災後にできた本郷通りを東にわたり、裏口(西門)から小さくなった湯島聖堂に入る。
本殿というべき大成殿が窮屈そう。
これは本郷通りができても元の場所に再建したからか?

杏壇門

大成殿は閉まっていた。
土日、祝日しか開いていないらしい。
かつてはいつも開いていて自由に入れた。
それがいつからか有料となり、さらに限定公開となった。

関東大震災で焼失、鉄筋コンクリートで再建された。

入徳門
こちらは江戸時代のまま残っている。

孔子銅像
初めて来たとき(いつだったか、高校3年の東京見物のときだったか、大学に入ってからか)、東の正門(仰高門)から入ると、突然木立の中に巨大な人間が現れ驚いたことを思い出す。

聖橋門から退出、駅に向かおう。
家から本郷台地を南下した散歩はようやく終わる。

聖橋は工事中。欄干は以前のままのようだ。

淡路坂は、本郷通りを南に下がる坂ではなく、神田川に沿って下る坂。
明治時代まで本郷通はなく、神田川と並行に東に下る坂道がいくつかあった。
淡路坂の南すなわちソラシティの南に幽霊坂が残っている。
なお、淡路坂は途中に鈴木淡路守という旗本屋敷があったからとか。
神田川を挟んで聖堂の前の坂と並行しているから両者を相生坂とも呼んだ。

なお、今のソラシティや、昔あった千代田予備校については、以前書いた。


御茶ノ水駅のホームの向かい、神田川に足場を作り工事をしている。

駅のバリアフリー化のため、2012年着工。
北に川、南に商店街。挟まれて崖にへばりつくような駅は、工事する足場や材料置き場がないため、神田川への足場の設置が先だった。
大雨でも足場が水没しないように川底を浚渫、
削ったことで線路側の地盤が崩壊しないように護岸に沿って鋼管矢板を連続して打ち込んだ。
ようやく神田川上の足場ができたのが2014年9月、ここから本体工事が始まった。

2019年12月のグーグル航空写真(撮影日不詳)

聖橋口改札の近くに看板あり。
駅舎、店舗、地上5階と書いてある。
現在御茶ノ水橋口と聖橋口以外にホームから上がれないが、2ホーム、4線路の上に総二階、総三階と床を作る。すなわちいろんなところから上がれるようにしてバリアフリーとし、ホームの混雑を緩和するという。

とにかく魔法の言葉・バリアフリーを大々的にうたっている。

真新しいエスカレーターが動いていた。
しかし混雑するときホームにいる人は身障者でなく健康な人ばかりである。
歩ける人は階段を使うべきだ。
階段の方が早く人数がはけるだろう。

こんなに電気を使って、さらにCO2削減をいうなら、ますます原発を動かさねばならない。福島の汚染がまったく片付いていないのに、まだ原発を推進したい経済界、政治、国民というのは何だろう? 

私だったら、さらに老いて足腰が弱っても、ゆっくり階段を上がることに不満はない。
駅の階段が登れなくなったら、遠出はせず千駄木の周りを散歩する。

だから駅は基本的に階段(+ 身障者用エレベーター)だけで良い。
エスカレーターに乗る人は、つい20年前を思いだせばいい。
老人を含めて全員、階段を上がったのである。

とにかく福島の放射能の始末がまったく進まず(めどさえ立たず)、立ち入り禁止の廃墟をつくったまま、さらに電気を使う神経が分からない。
そう偉そうに言う私も、2019年、ついにエアコンを入れてしまったけれど。

 
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