2023年1月11日水曜日

野菜のために植木をすべて伐採

退職して1年、一番好きなことが野菜つくりになっている。
だから日夜考えることは菜園のことばかり。
妻に風呂が長くなったと言われるのは、湯船で考え続けているから。

最大の悩みというか、千駄木菜園の問題は土地の狭さ。日当たりの悪さ。
そこでわずかに残っていた植木3本を切ることにした。
サザンカ、キンモクセイ、ハナミズキである。
2023‐01‐08

2023‐01‐08
2023‐01‐08
伐採後、根株を掘り出せば、わずかでもスペースが生まれる


思えば2011年に初めてこの家を見たときは、ジャングルのように樹木だらけだった。
2011-07-24
ハナミズキとカラスウリ

2012-09-01
キンモクセイも大木
2012-10-15 二階西の部屋から西南方向をみる。
ハナミズキがベランダにかかる。
満開のキンモクセイは庭の端、道路側に立っているのに、庭だけでなく平屋部分の屋根をすっぽり覆い、こちらのベランダに迫る。
右の、屋根の向こうの大木らしき緑はモミジである。
2012-10-15 
こちらは東南方向。
左側奥に見えるのは桜。前の年に大きく枝を落としてもらっている。
中央のハナミズキは二階の屋根を越えていた。
右にターザンがつかまる太いツタのようなものもある。
サザンカは樹木に隠れて見えない。

2012-10-15
二階東側の部屋から。
生垣だったカイヅカイブキも手入れをされずに上部は伸び放題、下部は藪に覆われていた。
今となっては何だか分からない樹木もいっぱいあった。

2011年グーグル(たぶん2010年秋撮影?)
左からモミジ、キンモクセイ、サザンカ、ハナミズキ、サクラ。
屋根、道路を覆い、庭の地面が見えない。

最初に切ったのはカイヅカイブキ。
2013年3月、入居前のリフォームが終わるころ切ってもらった。
2013-05-13
転居して1か月後。
カイヅカイブキ伐採後、名もない樹木や藪草も掃除してもらった。
このときハナミズキ(左)とサザンカ(右)は残した。
この時は野菜つくりなんて考えてもいなかった。
芝生にしてバーベキューでもラジオ体操でもダンスでも、何でもできそうな庭だった。

写真に写っていない手前の部分には、藪を片付けたらツツジなどを中心に石を配した小庭園が現れた。

その後、残った植木は毎年職人さんに手入れを兼ねて小さくしてもらった。最初は雨どいに落ち葉が詰まると困るので屋根にかからぬようにという程度だった。
引っ越した当時、下の子二人は学生だったので、二階の部屋から疲れた目が休まるように、顔を上げればハナミズキなどの緑がいっぱい見えるように配慮したのだが、彼らは部屋でほとんど勉強しなかった。

早い時期に南側のザクロを伐採、東側玄関わきのザクロも2017年に伐採した。
西側のモミジは太くなりすぎ幹がブロック塀に接触しているので2019年に伐採。

2015年以降、年々菜園の場所は広がり、それに応じて私の気持ちも樹木より野菜にシフトしたが、サザンカ、キンモクセイ、ハナミズキは花が咲くことから妻の希望で残した。
しかし日陰が野菜にかかること、虫がついたとき(とくにサザンカ)消毒が大変になることから、年々小さくした。先端の枝を花芽ごと切るから近年は花も少なく、いまや先の写真のように無残な姿となってしまった。本人たちに罪はないが、こうなると邪魔ものでしかない。

昨年は桜の巨木が家屋に危険な存在となってきたことから妻が伐採に同意、そして今年ハナミズキら3本の伐採にも同意した。

2023‐01‐10 9:13
いつもはお二人でいらっしゃる芳樹園も、最後になるだろうこの日はお一人。
チェーンソーがうるさいので9時過ぎから作業開始

9:19
二本目のサザンカに着手
9:54 伐採、片付け終了
2013年以来、長いような短いような高辻さんとの付き合いだったが、ゆっくりお茶を飲みながら、コロナ、ウクライナ、防衛問題、自民党、共産党、若者、老後の生活など話し、庭でとれた大根、白菜、ミカン、夏ミカンを持って行ってもらった。
伐採料金も良心的でとてもよい植木屋さんだった。
「来年はちゃんと葉が巻いた白菜を作りますので、近くに来たときは寄ってください」と軽トラを見送った。

11:54
大して菜園スペースは増えないが、少なくとも景色は広々した。

眺めれば、やはりわが庭は狭いけれど、日夜考えるべきことは増えた。
すなわち、スペースは大して増えなかったが、春からの計画、夢はそれ以上に広がった。


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