退職して1年、一番好きなことが野菜つくりになっている。
だから日夜考えることは菜園のことばかり。
妻に風呂が長くなったと言われるのは、湯船で考え続けているから。
最大の悩みというか、千駄木菜園の問題は土地の狭さ。日当たりの悪さ。
そこでわずかに残っていた植木3本を切ることにした。
サザンカ、キンモクセイ、ハナミズキである。
2023‐01‐08
2023‐01‐08
伐採後、根株を掘り出せば、わずかでもスペースが生まれる
思えば2011年に初めてこの家を見たときは、ジャングルのように樹木だらけだった。
2011-07-24
ハナミズキとカラスウリ
2012-09-01
キンモクセイも大木
2012-10-15
2013-05-13
転居して1か月後。
カイヅカイブキ伐採後、名もない樹木や藪草も掃除してもらった。
このときハナミズキ(左)とサザンカ(右)は残した。
この時は野菜つくりなんて考えてもいなかった。
芝生にしてバーベキューでもラジオ体操でもダンスでも、何でもできそうな庭だった。
写真に写っていない手前の部分には、藪を片付けたらツツジなどを中心に石を配した小庭園が現れた。
その後、残った植木は毎年職人さんに手入れを兼ねて小さくしてもらった。最初は雨どいに落ち葉が詰まると困るので屋根にかからぬようにという程度だった。
引っ越した当時、下の子二人は学生だったので、二階の部屋から疲れた目が休まるように、顔を上げればハナミズキなどの緑がいっぱい見えるように配慮したのだが、彼らは部屋でほとんど勉強しなかった。
早い時期に南側のザクロを伐採、東側玄関わきのザクロも2017年に伐採した。
西側のモミジは太くなりすぎ幹がブロック塀に接触しているので2019年に伐採。
2015年以降、年々菜園の場所は広がり、それに応じて私の気持ちも樹木より野菜にシフトしたが、サザンカ、キンモクセイ、ハナミズキは花が咲くことから妻の希望で残した。
しかし日陰が野菜にかかること、虫がついたとき(とくにサザンカ)消毒が大変になることから、年々小さくした。先端の枝を花芽ごと切るから近年は花も少なく、いまや先の写真のように無残な姿となってしまった。本人たちに罪はないが、こうなると邪魔ものでしかない。
昨年は桜の巨木が家屋に危険な存在となってきたことから妻が伐採に同意、そして今年ハナミズキら3本の伐採にも同意した。
9:19
二本目のサザンカに着手
9:54 伐採、片付け終了
2013年以来、長いような短いような高辻さんとの付き合いだったが、ゆっくりお茶を飲みながら、コロナ、ウクライナ、防衛問題、自民党、共産党、若者、老後の生活など話し、庭でとれた大根、白菜、ミカン、夏ミカンを持って行ってもらった。
伐採料金も良心的でとてもよい植木屋さんだった。
「来年はちゃんと葉が巻いた白菜を作りますので、近くに来たときは寄ってください」と軽トラを見送った。
11:54
大して菜園スペースは増えないが、少なくとも景色は広々した。
眺めれば、やはりわが庭は狭いけれど、日夜考えるべきことは増えた。
すなわち、スペースは大して増えなかったが、春からの計画、夢はそれ以上に広がった。
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