2023年4月19日水曜日

アブラムシの羽有り、羽なしは別種だろうか?

 

2023‐04‐14
捨てた種から成長したモモの葉が、油でぬれたようになっていた。
ひょっとして、と葉の裏をみると白っぽいアブラムシがびっしり。

アブラムシは植物の篩管液を吸い取る。しかし養分を消化しきれず、排泄液には糖分を含み、それがアリを呼び、また、葉をべたべたした液で濡らす。

アブラムシは小さい個体がびっしり群生する。手で簡単にすりつぶせるから、子供のころ、そのときの液がアブラムシのアブラだと思っていた。しかし、葉っぱが光るほど出る、この排泄液がアブラムシの語源であろう。
しかし、ウィキペディアほかネットには語源について書いてなく、かわりに関西の「アブラムシ」についての記述を見つけた。つまりゴキブリである。背中のきらきらした光沢からこの名が出たらしい。関西では関東でのアブラムシのことをアリマキというらしい。子供のころ、蟻巻きだと思っていたが、いまは蟻牧だと分かる。もっとも牧場というより、食事場という感じだが。
ソラマメとアブラムシ
新しいスマホは近づけて写せる。
今季、アブラムシが付いたのはモモ、ホウレンソウ、キャベツ苗、ソラマメだった。ジャガイモ、春菊、イチゴはつかなかった。サニーレタスはついていないが、昨年、黒いものが付いた。

アブラムシは色は緑、黒、白っぽいものがあり、形も手足が目立たずびっしりついているもの、手足のはっきりしているもの、羽のあるものなど、いろいろある。それが生物種の違いなのか、一つの種類が、変態しているのか、よく分からない。

2023‐04‐14
こちらは羽と手足がはっきりしている。
ホウレンソウやキャベツ苗の葉の下にはアブラムシの死骸なのか脱皮した皮なのか、残骸がいっぱい散らばっていたが、そら豆の下にはない。

アブラムシはカメムシ目の下に、
・アブラムシ科 Aphidida
・カサアブラムシ科 Adelgidae
・ネアブラムシ科 Phylloxeridae
と、3つの科があり、このうちアブラムシ科の下には4つの属がある。
畑にいるのは、アブラムシ科Aphis属のワタアブラムシだろうか。

ウィキペディアには、
「アブラムシは1世代が10日程度の発育スピードであり、年の大部分はメスだけが出現し単性生殖する。ワタアブラムシは、ムクゲやミカンなどの樹上で卵越冬し、4月上旬に孵化して新葉に寄生し無翊胎生雌虫に成長する。5月上旬には羽のついた有翊胎生雌虫が現れ、ザクロなどの中間宿主へと移動する。その後もナスやキュウリなどの2次中間宿主を経て、10月下旬から有翊のオスが現れ、有翊のメスと交尾し、ムクゲなどに戻って産卵する。また、温暖地では無翊胎生雌虫のまま越冬する例も報告されている。」
と書いてある。

単為生殖(無翊、有翊)有性生殖とも、増殖は産卵、孵化、幼虫、成虫、産卵となるはずだが、このサイクルが10日ということだろうか?
無翊胎生雌虫が変態して有翊胎生雌虫になるのだろうか?
また、時期によって同一種でも幼虫から成虫になったときに無翊あるいは有翊となるのだろうか?
ホウレンソウ、キャベツの葉の下に大量に落ちていた残骸は、寿命の尽きたアブラムシの死骸だろうか?

よく分からない。
他のサイトはこれのコピペばかりであり、ネット時代の情報の氾濫と質の低下を感じさせた。
企業の研究所にいた時ならちゃんと調べたが、教員になってからは、そういう必要はなくなり、定年退職してからはすっかり調査する習慣がなくなった。
調べなくなったのは、必要がなくなったからか、老化による調査意欲が低下したからか。

さて、今回4月初めにソラマメで見たのは5月上旬出現と書いてある有翊胎生雌虫のようだが、やはり今年の春は異常に暖かいのだろう。

我が家の庭にはアブラムシはいなかった気がする。
最初に気づいたのは6年前の2017年春のキャベツ苗とフキであったような気がする。
しかしその後も大した被害はなく、昨年もホウレンソウにアブラムシはいなかったのに、今年は大発生した。
まあ、仕方がない。
諦めて他の野菜を見る。
2023‐04‐14
春になってもトウが立にくいという三太郎大根もトウがたってきた。

2023‐04‐14
抜いて葉っぱを除くと、30センチ、860グラム。
宮重は1200グラムくらいだったから少し小さいが、この時期に食べられるのは貴重である。
2023‐04‐12
この二日前に地中保存していた宮重大根、聖護院大根を掘り出した。3月4日に埋めたから40日近く前のもの。見た目はOK.
しかし豚バラ肉と煮たら、三太郎は柔らかだったが、宮重、聖護院は筋が固かった。来年は聖護院は作らない。そして宮重は2月中に食べきり、それ以降は三太郎にする。

芽出し中のサツマイモを覗くと、紅はるかから芽が4つ出ていた。
暖かい春と、黒マルチ、ビニール保温のせいか、発芽は1か月以上早い。
いっぽう、水に漬けて発芽を試みていたサツマイモはカビが生えて、しかも発芽していない。
水漬け発芽の里芋(上)とサツマイモ

2023‐04‐14
発芽している紅はるか(手前、右)。
左は水漬け発芽をやめ、地中に埋めた紅はるか。
奥にみえるシルクスイーツ、紅あずまはまだ発芽していない。

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