2023年6月16日金曜日

フキとツワブキの原産地とは

我が家の庭は日当たりが今一つなので、シソやミョウガはよく育つ。

こういう庭はフキとツワブキも元気が良い。
2023₋06₋09
ツワブキ(手前)とフキ(奥)
西側の通路は、狭くてさらに日が当たらないのでフキや山芋くらいしか植えられない。自転車を使わなくなってから通らなくなり、フキとツワブキでふさがってしまった。

ツワブキは2013年4月、引っ越し荷物と一緒にさいたま市プラザの家から持ってきた。タンポポのような毛のついた種でどんどん増える。

ツワブキのツワは「夏草や強者(つわもの)どもの夢の跡」と同じで「強いフキ」だと思っていた。
しかし、ウィキペディアでは艶葉蕗(つやはぶき)、厚葉蕗(あつはぶき)から転じたとする。単純に強いフキでいいと思うのだが。

漢字では石蕗・艶蕗と書くらしい。
艶蕗と書くなら単にツヤブキからツワブキに転じたと言ってもいいのでは?

ちなみに前述の芭蕉が平泉で詠んだ句では、「つはもの」は強者ではなく「兵」と書くようだ。

いっぽう、フキは長野の田んぼから持ってきた。
こちらも柿の木の下やレッドロビンの日影などで大いに繁っている。今年は近所と妻のパート先、4人に差し上げた。
フキは、調理前にあく抜きのため煮て、皮をむいてから、さらに味付けして煮るという手間のかかる野菜のため、あまり人にあげられない。
4人に差し上げたあとも大量に繁っているので私も食べることにした。
毎日暇だし。

どうせなら、フキとツワブキを同時に(同じ鍋で)調理して食べてみる。
2023₋06₋09
ツワブキ(向こう)とフキ(手前)
ツワブキのほうが固い。フキは茎が空洞だが、ツワブキは詰まっている。
しかし、形、味は似ている。
生物学的にはどうなんだろう?

ツワブキは、キク科ツワブキ属(学名: Farfugium japonicum)の常緑多年草。
フキは、キク科フキ属(Petasites japonicus)の宿根多年草。
てっきり属は同じかと思ったが、別だった。

注目すべきは種名が japonicum、japonicusということ。
両方とも日本原産と書いてある。
しかし「原産」とは何だろう?

イチジクはアラビア南部原産、玉ねぎは中央アジア原産、ジャガイモは南米アンデス山脈原産といわれ、これはもともとそこに生えていたのが世界中に広まったという印象を持つ。

しかし、フキやツワブキは日本原産といえど、朝鮮、台湾、中国東部にも分布する。外地のフキが日本から広がっていったたものとは思えない。
この「原産」は、縄文、弥生時代とか平安時代に渡来した外来種ではなく、もともと日本に生えていたものという意味だろうか。あまりに基本的なことで、よく分からない。

フキには抗腐敗成分でも含まれているのか、6月9日に煮たものが、薄味なのに、冷蔵庫に入れて置いたら今日16日でも味が変わっていない。

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