千駄木は、あるいは東京は思ったより鳥が多い。
ゴミをあさっているカラスや浅草のハトは幸い庭に来ないが、スズメは多い。桜があったときは山鳩やメジロも見た。
スズメは数匹がまとまってきて、整地して種を蒔いたばかりの畑で土遊びをする。羽で土を周りに吹き飛ばしながら蟻地獄のようなすり鉢状の穴を掘る。野菜の種も飛び散り台無しとなる。だから種まきしたら防虫ネットをかける。
芽が出た時も危ない。
特に豆類。枝豆の苗を作るときは大きくなるまでカゴをかぶせておく。
今は秋に種蒔きして苗で冬越しするエンドウとそら豆。
2023₋12₋27
スナップエンドウ。
種すなわち豆は地表から見えなかったのに鳥は芽をつまんで掘り出した。
いくつも食われ、やられるたびに追加で種を蒔いたから年末というのにまだ小さい。
2023₋12₋27
こちらはそら豆。
そら豆は半分地表に出して埋める。豆のときは毒々しい色にコーティングされているせいか食われなかったが、子葉が開いたら齧られた。こちらはエンドウと違って根を張っていたから嘴でつままれても抜かれなかった。しかし栄養分のある子葉がなくなったことで成長に影響するかもしれない。
鳥はもちろん実も食べる。
柿の被害はすでに書いた。柿はことし大豊作で363個もなったが、10ないし20個は食べられた。食べているところは見ていないがツグミだろうか。1匹だけ地面を歩いているのを見たことがある。
ミカンは昨年食われたが今年は食われないな、と思っていたら、柿がなくなってから食われ始めた。
2023₋12₋28
鳥に食われた温州ミカン
ミカンは一昨年、昨年と64個、77個なった。今年は豊作で(摘果しないせい?)現在すでに60個収穫した。最終的に200個くらい行くのではないか?
しかし柿もなくなり他に食べ物がないと鳥が殺到するかもしれない。
2023₋12₋29
そこで防虫ネットをぐるぐるまいた。
てっぺんと、横、下は隙間があるから賢い鳥だと入って食べられる。
どのくらい鳥が賢いか、どのくらい食べられるか見てみよう。
温州ミカンが色づいたのは柿より早かったが襲われなかったのは、柿のほうが皮が薄くて一、ニ回のくちばしで味が分かったからだろうか。
しかし温州ミカンも何回か突けば果汁に到達することがばれてしまった。
これで学習した鳥は夏ミカンに向かうかもしれないが、さすがに皮が厚いから大丈夫だろう。今まで一度も襲われたことがないし。
しかし夏ミカンは一昨年、初めてなったとき、通行人に盗まれた。
ヒトは鳥と違って、木になっているまま齧ることはしない。丸ごと取っていく。だから取られても気づかない。1昨年は道路側に2つだけ出ていたからとられてすぐ分かった。
昨年は31個収穫したが、取られたかどうか分からない。
今年は写真を撮っておいた。
2023₋12₋16
夏ミカン。鑑賞用としても美しい。
10日後の12月26日、一番手が届くところの様子がおかしいので、この写真と比較したら1つ足りない。よく見ると枝がちぎれていて、跡も生々しい。
悔しい。
私だってまだ食べていないのに。
こんな住宅地の夏ミカンなんて甘いかどうか分からないのに。
一昨年と同じ人間だろうか。
古本無人販売でも大分盗まれたし、世の中はいろんな人がいる。
これで終わればいいが、また取られたら悔しい。
世の人間を信用して喜んだり怒ったりするより、取られないように防護したほうがいいか。
2023₋12₋28
夏ミカンにもネットを張った。
鳥が相手ではないから上と家側はがら空き。
ヒトを獣以下の鳥のように見なすとは大多数の通行人には失礼な話だが、仕方がない。
保護樹木だった桜の大木を切ってから、夏ミカンが我が家のシンボルとなった。
この景色をいつも眺めて通り過ぎる人は多い。
きれいですね。見事ですね。と言われていたのに、人を信用せずネットで隠すのは気が引ける。
彼らは盗られていることなど知らないから、意地悪で強欲な家に思われるかもしれない。
ほんとは立ち話をした通行人には差し上げることもあるのだが。
(実際、柿は知らない人にもその場で取って差し上げた)
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