JIS規格では、掘るときに足をかけられるようになっているのがシャベル(ショベル)、足をかけられないのがスコップというらしい。へ~。でも覚えられそうもない。
しかし私は足をかけて土に突き刺すのをスコップと言ってきた。東日本では私のようにJISとは異なっているらしい。
今日、キャベツの畑を作るに当たり、土を掘り返していたら、私愛用の鉄のスコップがぐにゃりと曲がった。えっ?
鉄が錆びていて割れ、そこから折れたのだ。
とうとう折れたか。
何年使っただろう。
息子が生まれた1989年だから30年近い。
思い出のスコップ 2018-2-25
大宮からニューシャトルで19分、志久駅から歩いて7分。
1975年に長野を出てから初めて庭のある家にすみ、さっそく作物を育てたくなった。
狭い庭には小さな花壇、その向こうに古い組立て式スチール物置があった。畑をつくるため、この物置を処分した。
1991年春、
右奥のブロック塀の隅に物置があった。
しかし、畑でない固い地面を畑にするには、深く掘り返さねばならないからスコップが必要だ。
毎週スコップで大きな穴を掘りながら、出てくる石を除き、生ごみやら落ち葉やらを入れた。この分譲地は低地に盛り土をしたのか、粘土やら砂利やらが固く詰まった敷地だった。
以後、毎年季節が変わり作物を植えるときは、必ず深いところまで土をかきまわし、土の改良に努めた。
おそらくホームセンターから買ってきた安いスコップは、
1996年に伊奈町から指扇へ、
2013年に指扇から千駄木に移っても、ずっと私と一緒に、よく働いてくれた。
穴を掘る、
耕す、
地中の巨石を掘り出す、
庭木の邪魔な根を切る、
古株を抜く、
庭での作業のほとんどを、これ1本で済ませてきた。
外に出しっ放しで雨ざらしになりながらも、彼は何も言わず、もっとも私の役に立ってきた道具だった。
太く伸びた根を切るときは、乱暴に足で突き続けたり、巨石や古株を掘り出すときは下に潜り込ませ、梃子の原理で体重をかけたりしたから、いつのころからか、あちこち曲がってしまい、寿命を短くしてしまった。
スコップのうつる写真を探してみる。
20160430 千駄木で畑造成中、偶然コンクリート塊にぶつかる。
20160430
(一度は地上に出したが邪魔で2017年埋めなおす)
20170219 ザクロきり株を抜く
思い出いっぱいのスコップ、もっと初期のころがないだろうか、と探したらアルバムにあった。
1991年夏
右の奥のほうに、例のスコップが見える。
本日の作業は途中からもう一つのスコップを使った。
これは叔父が事業に失敗し、家を手放してアパートに移ったときにもらったもの。彼は野菜作りなど興味がなかったから雪かき用に買ってあったのかな。プラスチック製のものが出る前の、何十年も前のさびたスコップ。
先端がとがっていないから穴を掘るには使いづらい。
私が30年近く酷使したスコップ、使い物にならなくなったが捨てるわけにもいかない。
洗ってオブジェにでもしようかな。
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