6月24日、水曜、上野を通りかつ時間があったので国立科学博物館にいった。しかし、まさかの臨時休館。6月22日(月)から6月26日(金)まで、館内の害虫駆除のためという。21日閉館後から剥製たちを大移動して消毒する。毎年のことらしい。
仕方がないので隣の国立西洋美術館に行った。
こちらも65歳以上は無料。
ありがたいことだ。
テレビは年金が少ないとか、医療費が高いとか街の老人の声を伝えているが、年寄りは十分優遇されている。
と思ったが、小中高生も無料である。
大学生は西洋美術館は半額(250円)だが、科学博物館なら関東のほとんどの大学生(パートナーシップ校、関東83大学)も無料である。
2026-06-25 12:50
順路に従って本館2階にあがると、14-16世紀の絵画から始まる。
12:52
JV クレーフェ(1485-1540)「三連祭壇画:キリスト磔刑」
同時代のものは作者が違ってもどれも顔や構図が似ている。
なぜ似るか?
現在、絵というものは写真そっくりのものがあるが、昔はそうではなかった。
素晴らしい技術で精巧に描かれていてもどこか実物と違う。
つまり、われわれ人間は、もともと3次元の現実世界を紙に写すことはできず、誰かの描いたものを真似することしかできなかったのではないか?
天才がそれまでの絵より現実に近いものを描けば、それを皆が真似することにより、アルタミラから何万年、何千年もかけて絵は進化した。
そして写真が登場してからはそれが見本となって写実性の点では完成を見て、同時に絵画は別の方向に進み始めた。
「キリスト磔刑」も当時の最先端の写実性を備えていたが、顔などよく見れば現実的ではなく、かつ同時代のほかの絵の顔と似ている。
それにしても精巧である。印象派の絵画と対照的に非常に細かい。
近くまで顔を寄せて筆というより針のようなタッチの様子を見る。
ぐっと近づいてみている時にくしゃみをするかもしれないし、狂った人がペンキをかけるかもしれないが、カバーがないことで精巧なタッチがよくみえる。
この露出展示を可能にするためか、温度湿度計はあちこちにあり、係員は死角のないように多数配置されている。
メモをしていたら、すかさず彼女が近づいて「ここではボールペンは禁止されていますので、よろしければこちらをお使いください」と小さい声で囁きながら簡易鉛筆をくれた。
西洋美術館に入ったものの、実は科学博物館が閉まっていたからという理由だけで入ったから、申し訳ないほど雑に見た。
出口の右側のレストラン「すいれん」を通ったら、2年前より値上がりしていた。
出る直前、19世紀ホールに来ると昔の写真が飾られていた。
外は平日というのに観光客でいっぱいだった。
12:55
ヤン・ステーン(1626ー)
「村の結婚」
2年前もここで見たが写真を撮らなかった。
2世紀で写実性はぐっと上がった。
当時の家や服装が良くわかって、こういう絵が好きである。
新館に行く。
ここから19世紀の絵画である。
13:04
つきあたりにÉdouard Manet(1832₋1883)の2枚が見えた。
2年前も見ている。
右のカメラを持つ男性は1階の20世紀の絵画を上から撮っているのだろう。
13:06
ルノワールとセザンヌ
これらは2年前も展示されていた。
どのくらいの頻度で入れ替えているのだろう?
西洋美術館の収蔵数は、約6000点だそうだが、4000点が素描、デッサン、版画などで、彫刻が100点、油彩画が370点という。一方、常設展は彫刻なども含めて250~280点、そのうち油彩画は半分の120~150点。つまり、3分の1が飾ってあるらしい。入れ替えは基本的に1年に1回。平均すれば3年に1回展示されることになる。
13:07
クロード・モネ
ボートに二人の女性が乗る「船遊び」(1887)は、国立西洋美術館の入場券にも印刷されていることから、ここでもっとも有名な絵の一つである。こういうものは3年にいっぺんではなく、毎回飾られるのだろうか。
2年前に来たときはちょうどモネの特別展の時で、松方コレクションの多くのモネはそちらに展示され、船遊びも常設展にはなかった。
13:08
睡蓮(1916)
これも特別展にいっていたらしく、今回初めて見る。
1階に降りた。
13:11
「羊の剪毛」(1884)
Giovanni Segantini(1858 - 1899)
今回一番目についた。
セガンティーニの絵は初めて見た。遠くから見ると写実的だが、よく見ると絵の具を粗く置いていて、同時代の印象派の点描法である。
13:13
「オークの木」(1907)
ドイツの印象派の一人、Lovis Corinth (1858-1925)
西洋美術館に入ったものの、実は科学博物館が閉まっていたからという理由だけで入ったから、申し訳ないほど雑に見た。
出口の右側のレストラン「すいれん」を通ったら、2年前より値上がりしていた。
13:24
パスタセット 1700→1900
オムライス 1600→1800
13:31
まだ新館はなく、科学博物館との間は林になっている。
線路側、科学博物館地球館の場所は平屋の木造建物が雑然と立っている。駅側の隣、東京都東部公園緑地事務所(1階はカフェ・上野グリーンサロン)も更地になっている。
13:33
彫刻は見ずに退出。
東京文化会館の西の摺鉢山に上がってみた。
13:39
学生時代はよく登ったが、その後はいつも下を通り過ぎていて、45年ぶりかもしれない。
上野公園は観光客誘致のため植え込みや噴水を小さくして通路を広げイベント広場を作ったりスタバを誘致したりしたが、この上だけは昔と変わっていなかった。
以前のブログ
20241214 西洋美術館2 印象派のモネとルノワール、 マネ、ほかを見た
20241210 上野公園13 無料の西洋美術館と松方幸次郎













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