2018年12月9日日曜日

東大11 晩秋、観光客、病院

12/5 日本医大病院で用事がすみ、東大に足を延ばす。
農学部本館(3号館)前
銀杏の落ち葉の下で座ってポーズをとるアジア人老夫婦。
日本にいる子供を訪ねてきた雰囲気。

東大の中は外国人観光客ばかりである。
明治以来の史跡という知識はなくとも、緑と古い建物で十分魅力的だ。
それに気づいて個人で来るぶんには構わない。

近年は谷中もそうだが、本郷菊坂とか、田舎の旧街道とか、本来観光地でなかった生活地にも外国人が集まる。
そのことはいい。
しかしそれを売り出そうとする自治体、商店街はどうにかならないものか。

国は訪日観光客4000万人を目標に、いろんなことをしようとしている。
観光地は森を削り、さらにアトラクションやレストランを増やそうとしている。
ただでさえ人が多くてうっとうしいのに、これ以上増やすとは気違い沙汰だ。
外国語の案内板とか信じられない。
外国人が自国と同じように振舞える必要があるか?
道に迷い、失敗するから楽しいのだ。

嵯峨野や軽井沢など、昔の良さは破壊された。
外国人観光客の数を増やすより、魅力度を上げるほうが重要だ。
そのためには観光客の人数を増やさないことである。
人を見に行くわけじゃないんだから。

苦労して行ったわずかな人の話にあこがれる・・・マルコポーロの時代のように。
日本は、最も旅行しにくい、東洋の秘境であるべきだ。
自分で調べ価値がわかる人が苦労して来日したら、我々は心からもてなせばよい。

などと考え、農学部から言問い通りに出た。
かつて、この門は木が茂る、広いスロープで、
根津駅から上がってくる文京女子短大生の近道にもなっていた。
いまはビルが立て込んで狭苦しい裏口階段。
農学部キャンパスは学部間の陣取り競争がないのだから、ここにビルなど建てる必要はなかったのではないか?

赤門。
カメラを構える外国人。
スケッチしている日本の老人。
医学部本館の階段にも二人座って絵を描いていた。

左の経済学部は薬学と同じく、昔コンクリートの打ちっぱなしだった。

三四郎池 すれ違うのは外国人ばかり。

昔は金網フェンスでなくて低い塀だった。
左の植え込みの中の家族も外国人。どこに向けても映ってしまう。
アジア人はグラビアの芸能人のような場所、ポーズで写真を撮りたがる。

調べ物が終わって上野に行く途中、病院を通った。

中はこんな感じ。

外から見ればいい感じなのだが、働いている人からすると古くて汚いとしか思わないのだろう。


かつてなかったもの。立体駐車場。
病院など電車とタクシーで来ればいいのに。
「有ったら便利」で作ったらきりがない。

臨床研究棟
日本医大、順天堂、医科歯科大、どこも大学病院は巨大化しつつある。
土地は有限なのに欲望はきりがない。


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