ガラスの上に作ったものだから、建物内から巣の内部がみえ、蜂たちが忙しそうに動いていた。
2019-08-30
巣はどのくらいの速さで大きくなるのだろう。
ここまで来るのにどのくらいかかったか?
1週間後にはどのくらいになるか?
中には卵?幼虫がいるようだから、もう完成品か?
それとも孵化した時のために巣を大きくするのだろうか?
次の産卵の時も古い巣を使うのだろうか?
それとも使い捨て、その都度作るのか?
何も知らない。
安全な場所で、こんな内部まで見られるなんて貴重な機会だ。
密林のあるキャンパスの、誰も立ち入らないところだから、まず人が襲われることはない。
しかし、こういうものは除去される。
担当者は安全第一。
何かあったら責任問題になる。
でも自然の一部ではないか。
危険性は、野山を楽しくハイキングするときと同じではないか。
大自然の、問題とされる箇所を1つ1つつぶしていく必要があるか?
せいぜい、この奥に蜂の巣あり、という警告板を設置するだけで十分ではないか?
庶務課に駆除しないよう頼みにいこうか。
いや、もし彼らが巣を知らなかったら藪蛇になる。
いや、ひょっとしたらみんな知っていて、知らんぷりしていたりして。
つまり、庶務課の彼らも大自然を残したい、しかし立場上駆除せねばならない。
みんな巣のことを知っているのだが話題にせずに、お互い知らんぷりしていたら面白いな。
もし私が庶務課に行って話題にしたら、ひそかに知らんぷりしていた彼らが、動かざるを得なくなってしまう。
どうしよう・・・
と土曜、日曜をすぎ、月曜にまた行ってみた。
こうなったら知らんぷり、あるいは秘密を通すため、見ることも目立ってはいけない。
ところが
きれいさっぱり巣は片付けられていた。
週明け 2019-09-02
庶務課に行ってきいてみた。
週末に窓ふき業者が入るので、それに合わせて駆除したらしい。
なんだ、みんな知っていたのか・・・・
少なくとも8月26日には庶務課で公になっていたらしい。
写真も見せてもらった。
Aさん撮影
「大自然なんだから観察したかったな~ 」
というと、学生が投書箱に危険だと書いたので何か処置せざるを得なかったという。
巣の内部でうごめく蜂たちが気持ち悪かったのかもしれない。
ひとりでも「危険だ」といえば、担当部署は無視できない。
安全第一という魔法の言葉。
この巣を駆除したからといって安全が保障されたわけではない。
去年は7個も巣を駆除したという。
これだけ自然の残る広大なキャンパスには、まだまだ蜂はいっぱいいるはずだが、ふだん蜂など見ることはない。
刺されるときは刺される。
しかしその確率は、埼玉でふつうに生活している場合と同じだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿