2019年9月12日木曜日

ヒキガエルが生きていた

台風15号が2016年以来珍しく関東に直撃、文京区は風速20メートルという予報だったので、8日夜のうちに飛ばされやすいものを片付け、夜中も布団の中でたびたび目を覚まして外の気配をうかがっていた。
9日午前3時前に三浦半島を通過、5時前に上陸した千葉市では最大瞬間風速57.5mを記録した。

我が家はオクラやナスなどが倒れたくらいで、サクラの大枝も折れずにほっとした。

2019-09-10
8/29にまいた大根は本葉が2枚出てきた。
しかし発芽直後にダンゴムシだかコオロギだか何者かに食われ、何回もまきなおしている。
ハクサイは防虫ネットの中で育苗中。これも何者かに食われ、ベイト顆粒をまいているが、台風の雨で流れてしまった。

菊も風で倒れていたのを支柱でたてる

ナスは猛暑が過ぎたころから再び実をつけ始めたが、大きくならない。
苦くて硬くて、秋ナスは今一つ。

2019-09-10
豆の畑でヒキガエル発見。

生物種として安定に生息するには最低数十匹いなくてはならないだろう。
最近見かけなかったので絶滅したと思っていた。
うれしい。

ヒキガエルは、2011年は分からなかったが、2013年に住み始めたとき、庭で何匹もいるのに気が付いた。
山手線の内側、文京区でありながら奇跡的に残った昭和の環境。
すなわち、丈高い雑草が繁る土の私道、複雑な借地権のため建て替えられない古い家々。

2016年ころまでは夜帰宅すると土の道の真ん中でじっと座ってこちらを見ていたり、庭のナスやピーマンの木が揺れるから見ると2,3匹歩き回っていたり。
しかし狐坂の上で車にひかれた者もいた。
庭で悪臭がするからみたら猫にやられたのか、仰向けの死骸もあった。
2匹か3匹、庭で死んでいる。

そのころから姿を見なくなった。
最後に見たのはいつだったか。

2017年3月には穴を掘って冬眠中のカエルを写真に撮ったので確実である。
2018-03-12 南側のザクロの切り株を抜いていたとき見た気もするが記憶があいまい。
だから今回生存確認できてうれしい。
関東では在来種のアズマヒキガエルと
西日本の二ホンヒキガエルが交雑しているという。

しかし最近小林照幸氏「朱鷺の遺言」を読んだから特に感じるが、10匹、20匹程度では絶滅するのは確実。
千駄木も代が変わるたびに家は売りに出され、小さく分割され庭のない家が立て込む。
ヒキガエルにとって年々住処が狭まり、今や隣の伊藤さん桜井さんと我が家の3軒しか住めなくなったのではないか。
3軒は道路によって隔たれているから、移動するのは今回のように台風や大雨の時だけだろう。こんなに目立つのに昨年見なかったのだから、このヒキガエルは隣家のものかも。

産卵は池や水たまりというが、繁殖はもっと困難な環境。

寿命は10~15年と言われるから、今いる個体は昔生まれたものかもしれない。
ジャングルだった我が家の庭を、私が開墾し始めて7年経つ。


関連ブログ
2017-03-17 切り株の下にヒキガエル
2018-09-25 土の道と古い家々
2017-06-24 6年前の庭との比較


0 件のコメント:

コメントを投稿