2020年12月26日土曜日

文京、荒川、台東、北区、境界点の大日本製薬

 12月21日、テレワークは運動不足になるので昼に外へ出た。

動坂をおりて不忍通りを渡り散髪しようと思ったら月曜で休み。

そのまま田端駅まで歩いたがQBカットは入りたくない。

駅ビルのツタヤで2021年の手帳を買った。

帰る途中、赤紙不動の向かい、滝野川信用金庫の手前(東)あたりで左(南)に入ってみた。田端一丁目の坂下の低地である。

2020-12-21 14:13
何回も通っているが写真を撮ったことはなかった。

このあたり昭和のころから変わらない住宅街。
都道補助92号線の予定地のため再建築できないのだろうか?


大正から昭和の戦前、作家や芸術家、その卵たちが田端に集まった。
このあたりに間借りして無名のまま終わってしまった人も多かっただろう。

珍しく広い庭の家もあるが、人がいらっしゃるのかどうか不明。
2011年に田端与楽寺あたりで家を探して以来、何回か通っている。


与楽寺門前に出たあと、浅賀邸だけ見に行った。
芥川龍之介も利用した天然自笑軒のあと。
変わっていなくて安心する。

家に帰るため、あまり寄り道しない。
与楽寺坂から続く細い道を進むと八百屋さんの裏に出た。店の表は谷田川通り。

この場所こそ、荒川区(左)、文京区(中央、八百屋さん)、北区(右、ナイスアーバン田端与楽寺坂)の3区が接する地点。右のマンションは7階建て1999年築、64戸。はるか赤羽の先、浮間舟渡、岩淵まで続く北区の南端である。
1995(東京地図出版社)

2020-12-21 14:23
谷田川通りは谷田川の暗渠であり、下流の不忍池まで文京区の東の端であったが、この八百屋さんだけ谷田川通の東にはみ出た形になっている。

ここから下流はよみせ通りまで区の境になるかと思ったが、違った。
今度は荒川区側が通りの西側に入っている。
左は谷田川通りで、そのままよみせ通りに名を変える。
区の境は右の細い道

このあたりは古い家が多い。住まわれている方も昔からの人だろう。
道は曲がってすぐに谷田川通にもどると同時に、谷中の北の端が細く伸びてきている。

2020-12-21 14:33
ここがこの日2つ目の区界三角点。
左、荒川区西日暮里4丁目(日暮里渡辺町から日暮里9丁目と町名は変わった)、
中央、台東区谷中3丁目(旧下谷区谷中初音町)、
右、文京区千駄木4丁目(旧本郷区動坂町)

鋭角三角にたつマンションはクラッシィハウス谷中道灌山。
2013年に永田、須藤、高熊たちが千駄木の新居に遊びに来て、帰りに西日暮里まで送ったときは工事中だった。

ここは1995年の地図だと大日本製薬になっている。

大日本製薬は半官半民のわが国最初の製薬会社として明治16年5月、銀座、京橋区木挽町で誕生したが、大阪製薬に名前ごと買収されて大阪に移った。(別ブログ)

いつから谷中に事業所があったか知らないが
「1967年2月、東京営業所に城南、谷中分室を開設」とネットに見える。

2004年4月、谷中の東京事業所内にフードサイエンス事業の研究施設「東京テクノセンター」を開設。
2005年10月、住友製薬と合併、大日本住友製薬となる(親会社は住友化学)
2011年9月、住友商事が谷中の大日本住友製薬東京事業所の跡地2筆合わせて3750m2を取得、マンションに開発した。
2014年2月、E棟、5階建て34戸竣工
  同5月、W棟、9階建て86戸竣工。

このマンションの子どもは台東区だから三崎坂の谷中小学校まで行くのかな? 
明らかに荒川区の第一日暮里小学校、文京区千駄木小学校のほうが近い。今調べたらさらに北区の田端小学校800メートル11分も谷中小学校(900メートル12分)より近かった。

写真を撮っていたら荒川区と台東区の境となる細い道を開成の高校生がおしゃべりしながら過ぎていった。
授業が早く終わり不忍通りの神名備あたりでラーメンでも食べて帰るところだろうか。

・・・・・・

2日後の12月23日、貉坂を下りて散髪に行く途中、先日の三区境界点に立ち寄った。

2020-12-23 10:54
荒川、北、文京の境の八百屋さん。
谷田川通(谷田橋通りともいう)の向こうにある文京区はこの八百屋さん1軒だけである。

ここで荒川区から離れて北区田端と文京区千駄木の境を北に歩いて散髪屋に向かう。
区の境は谷田川通りではなく、川を西に越えて不忍通りのほうに入り込んでいた。
10:56
左、文京区千駄木、右、北区田端
正面は不忍通りのマンションの裏側

江戸時代の豊島郡田端村は明治になって北豊島郡滝野川村大字田端になった。
田端の農民の田畑が谷田川を越えて西まで広がっていたのだろうか?
あるいは江戸時代の谷田川がもっと西側を流れていたのかもしれない。

左、文京区、右、北区
むこうは田端駅前通りのマンション
10:58
左、北区、右、文京区
忘れられたような古い家がある。

11:00
敷地は狭いがおしゃれな家。
年配の方がひっそり暮らしていそうなイメージ

動坂から来る田端駅前通りに出た。
区界は通りの向こうまで続いている。
左が文京区本駒込4-44、右が北区田端2-1

散髪屋はこのすぐ右、チョットカット
(・・・続く)




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