2021年6月5日土曜日

イチジクの鉢を拾ってきた

不忍通りから西日暮里駅へ向かう道灌山通りの歩道に大きな鉢が2つ出ていた。

2つともイチジクにみえた。
「御自由にお持ち帰り下さい」と貼り紙がしてある。

2021‐06‐02
数年前、どうしてもイチジクを作りたくて植えたが、十分取れる前に、昨年カミキリムシに食われ枯れてしまった。今年再挑戦しようと思うも、なかなか苗が売っていない。
大宮以南では見つからず、3月、以前買った上尾のセキチューに行ったが閉まっていた。

それが、今目の前にある。
しかし植えるところがない。
前回イチジクのあった場所は数年間で樹木が茂り、この高さの苗木では日が当たらない。

迷ったまま立ち去った。

しかし一日ずっと気になり、夜練習帰りにわざわざ遠回りして見に行くとまだ残っていた。
これは私が持っていくべき運命の鉢だと思った。
捨て猫を拾うように。

交差点を渡りサミットの前を通って、人目を気にする余裕もないほど鉢は重かった。
何度も休みながら、必死に坂を上った。

翌朝、庭でイチジク植える場所を探す。

左落花生、右サツマイモ
冬は大根、白菜だったところ。
イチジクのような樹木は半永久的に一角を占有するから、場所が難しい。
下手に植えると野菜が日陰になる。

2021‐06‐02 トウモロコシ

手前は枝豆
大豆は半分くらい地中で腐り、育つのは3割くらい。
いまもポットで発芽育苗中。
狭い庭を目いっぱい耕し、いろんなものを植えているからイチジクの場所などない。

キャベツは例年より良いが、巻いていないものもいくつかある。

キャベツ20株のうち6株収穫
その空いた所へ枝豆を順に植えようと思ってネットを外した。
キャベツの間に枝豆を植えていくとは、土地の回転率がすごい。二毛作どころか三毛作である。

ネットから出した株にモンシロチョウがきた。

ミニトマトとトマトも生ってきた

ナスとパプリカは種から育てたが、発育悪い。

2021‐06‐02
スナップエンドウは種が熟してから抜こうと自然に枯れるのを待っているが、なかなか枯れない。この場所は実生のナス、パプリカを植える予定だが、幸か不幸か苗の発育悪いからまだ抜かずに済んでいる。

イチジクの場所はない。

6月3日夜、レッスンから帰る途中、再び例の場所を通るとイチジクは私が2日前に一鉢持って行っただけで、一鉢はまだ残っていた。貼り紙もそのまま。

「御自由にお持ち帰り下さい」だけではなく「イチジクです」と書き添えたら持っていく人もいるのではないか? ここを歩く人の多くはイチジクの木など知らないだろう。
2021‐06‐03
書き足してあげようかな、と思ったが、葉っぱだけだと私も自信がない。
イチジクじゃないかもしれない。

よく見ると元気がない。水を上げなければ枯れてしまうだろう。
持ち主が引っ越したのなら置いておくと枯れる。

しばらく迷ったが、こいつも持ち帰ることにした。
欲しい人にあげてもいい、と理由をつけながら、
重い鉢を何度も休みながら必死で持ち帰った。

貧乏性だから2つとも植えたりして。

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