2021年11月2日火曜日

サツマイモの葉を食べ、芋を掘る

 サツマイモの収穫はいつか?

地温の積算で決まるという。
しかしそんなもの測っている人はいないし、天気も覚えていない。
だいいち、暑い日もあれば寒い日もあるから、指標として意味がない。

現実的には、苗を植え付けてから130日(110〜150日)。
あるいは植え付けから約4カ月後、葉や茎が黄色くなり始めるころという。

2021‐10‐28

しかし葉はいつまでたっても黄色くならない。

    植え付け日  130日後
紅あずま(購入苗、20本)
     4月21日  8月31日
シルクスイーツ(自家苗、21本)
 1次 5本 6月2日   10月12日
 2次 7本 6月16日 10月26日
 3次 9本 6月27日 11月7日  
 
昨年同様、巣立ってしまった子どもたちに会いたいので芋ほり会とする。

さて、植え付け時期が2か月も違うからどうしよう。
調整さんで都合を聞いたら、10月31日になった。
紅あづまは60日も遅れてしまう。
遅くなりすぎると、大きく育ちすぎて甘みが少なくなるという。
薩摩芋の厄介なところは蔓がどんどん這っていくこと。
しかもナスやキウリ、枝豆などの夏野菜に比べ畑の占有期間が長い。
狭い都会には不向きな野菜。

2021‐10‐29
昨年、足の踏み場もないくらい庭じゅうに広がった。
そこで今年はネットを張って立体栽培に挑戦。
しかし上のほうまで這ってくれなかった。
それでも少しは立体的。
芋ほり大会の前々日に蔓を片付ける。
こちらは紅あづま

こちらはシルクスイーツの3次
昨年の芋から芽を出させたから、苗の成長に時間がかかり、植え付けは1か月にわたった。
おかげで1次(大根のあと)、2次(エンドウのあと)、3次(キャベツのあと)と、地面があいたところに順次植えられた。
我が家は土地の休む間もない。そのぶん頭も使っている。

蔓を片付けていると、乳白色の液が手につく。すぐに真っ黒となり洗っても落ちない。
いかにも栄養がありそうな液なので、葉っぱをたべてみる。
蔓は硬くて食べられない。葉柄と葉っぱを食べる。
昨年、ゆでて醤油をつけてみたが、非常にまずかった。
今年は油で炒めてみる。

2021-10-29
葉柄は硬いので2、3センチほどに切って先に炒め、あとから葉っぱを投入。
味噌で味付け。
食べてみると、昨年ゆでた時に感じたクセのある臭いはない。
シャキシャキの葉柄、ぬめりのある葉っぱが対照的で、普通に食べられた。
しかし妻はいっさい口にしなかった。

さて、芋堀会当日。
長女は虫や土が嫌いなので欠席。夫君も欠席。
長男は奥さんが体調不良。
次女夫婦は衆議院選挙に行ったら混んでいたとかで遅れてきた。

妻を加えた4人の前で今年の訓示。
1.サツマイモは簡単に傷つく。
 傷から腐りやすくなるのでスコップはなるべく使わず、注意して掘ること。
2.芋のどちらが上か下か、見分ける方法を見つけたいので、上の茎をついたまま取り出すこと。
3.品種、植えた場所が分かるよう、決められたかごに入れること。
2021-10-31
まあまあの収穫
コガネムシか、かじられた芋が多い。

このあとは土のついたまま日陰で乾燥する。
すぐ土を落とそうとすると爪で傷つきやすい。
乾燥すると傷がつきにくくなりカビも生えにくくなる。
乾燥期間はネットで見れば4日から2週間までマチマチ。
そのあと新聞紙にくるんで10度以上で保管。

1か月以上放置したほうが、でんぷんが糖に変わるので甘いという。
この糖は何か?

でんぷんはグルコース(ブドウ糖)がつながったもの。
植物にはアミラーゼ(旧名ジアスターゼ)が含まれ、これがでんぷんを分解する。

アミラーゼには数種類あって
α-アミラーゼ (唾液や膵液に含まれる)。
  不規則に切断、多糖ないし麦芽糖、オリゴ糖を生成。
β-アミラーゼ 動物にはなく、植物(大根、大麦、芋、麹、)に多い。
  末端から2つずつ切って、麦芽糖を生成
γ-アミラーゼ (別名グルコアミラーゼ) 末端から1つずつ切ってグルコースを生成。
  微生物によるグルコース製造に使われる。

こうしてみると芋が甘くなるのは、グルコースが2つつながった麦芽糖(マルトース)のようである。
甘さは砂糖(ショ糖)を1とすると0.4。
ちなみに
 D-グルコース  0.6~0.7
 D-フルクトース  1.2~1.5
 キシリトール  0.6
 アスパルテーム  100~200

2021-10-31
今回の発見。
紅あづまの多くが発芽していた。
収穫適期より2か月も遅れたからだろうか?

この芽は保管中どうなるのだろう?
芽が成長すれば甘さが減るのではなかろうか?

収穫が遅れることの問題として、
1.成長しすぎて大味になる、
2.芋の形が崩れ、割れるものも出てくる、
というが、芽が出ることのほうが問題ではないか?



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