2021年11月27日土曜日

谷中銀座商店街、和栗や、一寸亭

この日もテレワーク、ランチで外に出た。

不忍通りを渡って谷中銀座を通る。
2021‐11‐15 11:18 和栗や
先日、10月24日の日曜、11時は、行列ができていた。
さすがに月曜は人がいないな、
と思ったら、整理券を配布し、3時間待ちという。
あの日曜は整理券配布でも行列になっていたのか・・・・

和栗やは、上野店のほかに完全会員制のモンブランスタイルを運営しているが、ここ谷中が本店。

モンブランスタイルは今年3月12日、代々木公園そばにオープンした。
第一期会員募集は1月で締め切り、第二期は5月締め切り、現在、2000人以上が第3期にむけて待機しているというので、受付を停止しているという人気店。

私も妻も有名店に並ぶ元気はない。
彼女は実家へのお土産に焼き栗を買ったことがある。
180g(8〜10粒)/1,200円
1粒120円以上の価値は私のようなものには分からなかった。

反対側は野菜の尽誠食品
芸能人のサイン色紙を張りまくっている肉のサトーと同じ家屋にある。
昔埼玉に住んでいたころ、サトーだったか鈴木だったか、コロッケを買って立ち食いしたことがある。普通のコロッケである。なぜこんなに売れるかというと、ここは歩きながらすぐ食べられるから。人は満腹でない限り何か口に入れるのが好きなのだ。

野中ストア
1978年1月から81年3月まで谷中に住んだ。当時谷中銀座に観光客はおらず、完全に地元の商店街だった。アパートから日暮里駅へは、六阿弥陀道から七面坂を上がったから、この商店街はあまり通らなかった。それでもこのスーパーだけは覚えている。
今ここを通るときは野菜の値段をちらりと見るのが癖になっている。

お茶の金吉園
野中ストアのほかに唯一40年前の記憶が残っている店。
緋毛氈をしいた長椅子が出ていて、ほうじ茶を焙じる香りがだいぶ離れたところでも匂っていたことを覚えている。

谷中西京漬・鮮魚店 冨じ家

谷中銀座は昔からの商店と、和栗やなど新しい飲食店、それから完全に観光客相手の雑貨、土産物店に分かれる。

谷中銀座商店街は昭和20年頃に自然発生的に生まれた、
と商店街公式サイトに書いてある。
しかし何もないところに発生することはない。
戦時中の建物疎開のあとの空き地に露店が集まったのだろうか?
ずっと地元民の商店街だったが、平成に入り谷根千ブームで注目された。
平成3年は平日、休日とも約8千人、平成30年は平日約1万人、週末約1万4千人が集まったという。
店の新陳代謝は激しく、ここも2,3年前にできた。
一階、谷中凸凹堂はアクセサリー。
2階はしゃれた店内で安く飲めるが、ここは夜になると人通りが絶える。
ちょっと難しいだろう。

ここも休日は行列になる。
一度総菜として買ったけれども、また買おうとは思わなかった。
地元の人の店よりも立ち食い用かな。

すっかり見なくなった町の書店。
潰れないのが不思議だ。

11:21
この夕焼け段々がなかったら谷中は単なる寺町で、谷中銀座は見向きもされなかったのではなかろうか。

ザクロ
入り口には、最初のころと比べ、イランだかトルコだか、中東の雑貨がますます増えてきた。
道路から中が見える。じゅうたんの床にみんな座っていて、ちょっと入ってみたい気もするが、私の年では場違いな気がする。名物オーナーに暴言のような突っ込みを入れられそう。
レストランはここだけだが、ランプ、絨毯など中東の雑貨を扱う「ザクロ」は谷中銀座、不忍通りにもある。千駄木保健所通りでも見た気がする。

夕焼け段々の脇、崖下の半地下ようなテナントに、ベーグルの店が入っていた。
そういえば40年前、ここは手作りパン屋さんだったことを思い出す。

石段をあがると籐細工の店。
ここは車が来ないから、籐細工の先あたりによく行商の車が止まって野菜などを売っている。トマト一山100円というのを買ったことがある。

この日のランチは日暮里駅の向こう、ホテルラングウッドのセリオ。
11:28 日暮里駅南口改札前。
コロナ前、この狭い改札前のスペースは喫煙所であった。
待ち合わせの人は臭い煙を吸わされた。

荒川区役所に苦情を言ったら
「喫煙所を作らないと路上に吸殻を捨てられるので」と変な理屈だった。

コロナは社会に大きな損失を与えたが、ほんのわずか、良いことももたらした。
密になるからという理由で喫煙所が廃止されたのである。
その後路上が吸殻で汚れることはない。
それ見たことかと荒川区に言いたいが、もう解決したので言わない。

さて、1600円のランチがワクチン接種証明で800円。
しかしオムライス、魚のフライに、食べ放題のパン、野菜サラダ、スープで腹はいっぱいになったが、ふだん1600円は高いな。

満腹状態で同じ道を帰る。
ふと、かき氷のひみつ堂を見るため、だんだんでなく七面坂を降りた。
12:50
氷蜜堂ともいう。季節問わず1000円のかき氷を一日500杯売るらしい。
いつしか隣も店舗にして拡張したが、相変わらずいつ見ても大行列。
だが月曜は休みのようだ。

さすが月曜は谷中銀座も人が少ない。

尽誠食品の東(手前)は雑貨の「あん」
西の肉のサトーは月曜休みか。

12:52
金吉園の奥、一寸亭に行列がみえた。
谷中銀座で行列ができるのは、メンチカツなど立ち食い店を除けば、ひみつ堂、和栗や、一寸亭の3軒。
一寸亭は単なる町中華に見えるが、チャーハンがうまいらしい。
先日通ったときは開店11:30の前でも、既にかなりの人が並んでいた。

先日、2021‐10‐24 14:23
一寸亭は午後のこの時間でもこの行列

(一寸亭の向かい)観光客相手になんでも商売に。

戸越銀座、十条銀座のように地元民で賑わっているのが本来の商店街である。
しかし谷中銀座は、野中ストアとキャンドゥを除けば地元民は少ない。
観光客も一回来れば、もう来ないだろう。
各商店の品物と値段を見れば、他の土地ではやっていけない店がほとんど。
商店街としての規模も小さい。
近隣の田端銀座、霜降銀座のように、本来はシャッター通りを経て住宅街になるところを、谷根千ブームで延命しているだけに見える。

12:54
谷中銀座を出てよみせ通りから帰宅した。
地元民にも魅力ある店が増えてほしいとは思っているけれども。


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