2022年6月16日木曜日

コウガイビルが庭にいた

梅雨空が続く日々、夏ミカン根元のガラクタを片付けたら、ビニールの下に黄色いヒルがいた。

2022-06-13
頭(写真では左上)が笄(こうがい)の形をしているからコウガイビルという。
(笄は髪をかき上げる道具だったが転じて髪飾りになった。)
この頭部はよほど印象的と見えて、英語でもhammerhead wormというらしい。

じっと見れば、そのプラナリアみたいな笄と頭部近辺だけ動き、胴体から尾のほうは止まっている。全身運動するミミズなどとは違う。伸ばせば50センチくらいあるかもしれない。我が家ではヒキガエルに次ぐ大動物である。
生物が安定して生息するには数十から数百の個体が必要と思われるが、千駄木に住んで10年目で初めて見た。

前回見たのは伊奈町から大宮市プラザに引っ越した1996年だったか、その翌年。
それまで花壇だったところに野菜を植えようと石をどかすと、黄色く紐のような生物がとぐろをまいていた。うごめく、その異様な姿を初めてみてびっくりした。

いまネットで調べれば外来種として日本に定着したオオミスジコウガイビルに似ている。
ヒルは環形動物門だが、コウガイビルは全然違う扁形動物門で、三岐腸目リクウズムシ科コウガイビル亜科。
プラナリア同様、切断しても小片から再生するらしい。

肉食で、カタツムリやナメクジ、ミミズや小型の昆虫などを捕食する。体に絡みついたり粘液を分泌することで餌生物の動きを封じ、口から咽頭を伸展させて体外消化を行うと書いてある。舐めるようにして食べるのだろうか。

今日、これを書くにあたりもう一度見たくなり夏ミカンの下を探した。
あれだけ大きければ見つかるかもしれない。
2022-06-16
夏ミカンは昨年初めて2つ生り、今年も実をつけている。
伐採したザクロの場所に植えて?年。
ようやくザクロの代わりとして存在感が出てきた。

2022-06-16
夏ミカンの下を探してもコウガイビルはいなかった。
しかし、ミカンの隣、日よけ用に植えた山芋がまだ発芽しない。
5月26日だからもう3週間たつ。
2022-06-11
先日待ちきれずに掘ったら、細い根と、芽のようなものが出ていた。
芽は2つ、3つあり、これだとクレバーパイプの中にうまく入れるか心配である。

山芋は食べることよりも、日よけを目的として植えた。
梅雨が終わるころ、つるが茂ってくれないと桜を切った我が家は、朝から猛暑になる。


(2022-06-19 追記)
2022-06-19 6:49
また、いた。
大分離れた場所で、ここに来るには日向を通らねばならないが、雨の夜なら移動できるから同じ個体かもしれない。
妻は初めて見たという。
三本の平行線があるからオオミスジコウガイビルのようだ。
外来種であるが1960年代から東京でも目撃されるようになったという。

長さを測ってみよう。

割りばしでソーメンを持ち上げるようにつかんでみた。
ぬるぬる滑るし、伸びてしまう。

写真は重力によって伸びた状態で横たえたが、頭のほう(左)は縮み始めている。
移植ごてが30センチだから、1メートルくらいある。

プラナリアみたいに二等分したら2個体に再生するかどうか見てみたい気もするが、飼う気にはなれなかった。


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