2023年2月3日金曜日

ハナミズキ、キンモクセイなどの切り株を掘る

最近ブログを書いていないが、何をしていたかというと、ずっと穴を掘っていたのだ。

1月10日、ハナミズキ、サザンカ、キンモクセイを伐採してもらった。

翌日からさっそく根株を掘り始めた。
2023‐01‐11
ハナミズキの株。
向こうにサザンカも見える。
2023‐01‐11
チェーンソーを使って根を切り始めたが、すぐ挫折。
ハナミズキの幹に近いところの根は、二本融合したのかと思うくらい、断面が楕円形をしていて、上から見ると細くても、上下に長く、深いところまでチェーンソーでは切れない。
2023‐01‐14
3日間、大分掘ったが、諦めた。

以前ザクロの根を掘ったとき書いたが、根を切るには土を掘らねばならず、土を掘るには根を切らねばならない。また、枝なら一か所を切れば取り除けるが、根は二か所切らないとその空間が空かない。おそらく根を切るのは枝を切る何十倍も大変だろう。

東村山のハンセン病患者隔離施設・全生園の巨大築山を思い出す。
入居者は皮膚に病変はあるものの、若く健康で頭脳も明晰、彼らは武蔵野の原生林を開墾した。もっとも大変だったのが切り株の除去。大人数で来る日も来る日も土を掘り、根を切った。切り株は薪にならないので一か所に積み上げたら山になり、皆その上に登って、故郷の方角を見て涙したという。
(別ブログ)

さて、ハナミズキをあきらめたので、サザンカに向かった。
2023‐01‐14
掘ってみたが、サザンカの根は幹ほどもある。
チェーンソーでも難しい。これも諦めた。
そして3つ目のキンモクセイに向かう。

2023‐01‐14
キンモクセイも大変。
切り株の上の移植ごては30センチである。

ふたたび2本目のサザンカに戻る。
2023‐01‐15
サザンカを丸1日掘った。
太い根をやっと切ってみたが、その下に何本も太い根がある。
諦めた。

結局3本とも諦めることになった。
しかし、退職老人はやることがないから、ふたたび最初のハナミズキに向かう。
掘り出した土を置いておくスペースさえあれば、毎日少しずつ掘っていけば、つまり自分が入るだけの大きな穴を掘れば、必ず(理論的には)株を掘り出せるはずである。
2023‐01‐15
ハナミズキを掘っている私の頭にミカンが当たる。

2023‐01‐20 (移植ごては30センチ)
ハナミズキに集中して5日目、とうとう株を掘り返した。
諦めたら終わり、続ければ何とかなるものだ。

しかし重くて動かせない。
翌日から根の間の土をきれいに除き、チェーンソーで出っ張った根を切っていく。
さらに数日寒風で乾燥。
何とか手で持ち上げた。
2023‐01‐27
オブジェにもなりそうな形だが、家に置いておくわけにもいかない。
もう少し乾燥させればゴミ置き場まで運べるかもしれない。

さて、一度諦めたハナミズキが成功したので、やはり諦めたキンモクセイに挑戦する。
2023‐01‐29
こちらは切り株が大きいのと、白菜が近くて残土置き場がないのとで、ハナミズキより難易度が高い。
更にチェーンソーが切れなくなってしまった。
切れないのに当てていると摩擦で切断面から煙が出る。
仕方がないので太い根にも小さなノコギリで挑む。
2023‐01‐30 11:27
切って掘って、切って掘る。
根が増えるわけではないから、地道に続ければ少しずつでも必ず進む。
いつかは掘り出せるはず。
この日はバイトもダンスもなく、朝から晩まで作業を続けた。
変な姿勢で続けるから体が痛くなり、腰を伸ばそうとすると立ち眩み。
立ち眩みがなくともバランスを崩してよろけるのは老人だからか。
2023‐01‐30 16:34
暗くなって見えなくなる直前、とうとう最後の根を切断した。
しかし切り株は重くて外に取り出せない。

翌31日、土を入れて株を乗せ、また他方に土を入れて株を動かす。
そうやって、地上までせり上げたところで、移植ごてがないことに気づいた。
前日、写真を撮るにあたり30センチの目安として株の根元に置き、今朝になってそのまま土を入れてしまったのである。

残土置き場がないことから、また穴を掘って探すのは厄介。
移植ごては他にもある。
諦めて切り株のトリミングを始めた。
しかし移植ごてが気になる。
たかが数百円だが、地中に放置して有害ではないか?
鉄は無害としても、あの赤い色は金属染料ではないか?
そんなに有害なものは使ってないとしても、目の前の地中にあるのに放っておくというのは、気持ち悪かった。
そこで再び穴を掘った。
しかし見つからず、諦めて土を戻した。

夕方、ダンスの練習中も移植ごてが気になった。
捜索範囲が狭かったのではないか?
しかし十分掘って探したはずだ。
いや、時間はあるのだから、もう一度掘るべきではないか?
迷い続けたが、寝る前の風呂で、翌日再び探そうと決心したことで、もやもやがなくなり、安眠した。
2023‐02‐01 8:59
この日はそれほど寒くはなかったが、土は凍っていた。
移植ごてを求めて掘っていくと、明らかに前回、前々回も掘らなかった底の層にぶつかった。
これより下にはないだろう。

2023‐02‐01 11:47
結局、移植ごては見つからず。
二回も探してようやく諦めがついた。

午後からサザンカに立ち向かう。
前回1月15日、太い根を2本、幹に近いところで切ったが、先端が太いまま地中に潜っていたので、太い根は一本も掘り出せず、諦めたもの。

今回はハナミズキがなくなったので、そこに残土を置けばいいから、穴を大きく掘れた。
2023‐02‐01 16:29
この日はいちばん太い根の掘り出しに挑戦した。
半月前に幹に近いところを切断したものの、全くびくともせず、切り株掘りだしを諦めさせた大物の根っこである。今回は大きく掘り、先端で枝分かれした先を5か所切り、ようやく取り出せた。ここで暗くなり時間切れ。
この日も疲労困憊、体は痛く、泥だらけの服のまま居間のコタツで寝込んだ。

翌2日はバイトとダンスの練習があったのであまり進まず。
3日は13時から日没まで、休みなしで掘り続けた。
前回諦める前に、ある程度切っていたので、割と進んだ。
2023‐02‐03 17:07 サザンカの最後

暗くなってノコギリの先が見えなくなるころ、強く押して引っ張ったら最後の根がプツンときれ、切り株が穴の中で転がった。私も尻もちをついて転がった。

株は掘れたが重くて外に出せない。
サザンカの株はハナミズキはもちろん、キンモクセイよりかなり重い。
小さなノコギリで、ゴミに出せるまで小さくできるかどうか自信はない。

追記 2021‐02‐05
2023‐02‐05
左からハナミズキ、サザンカ(後ろの根も)、キンモクセイ
サザンカの巨大さが目立つ。
3つとも転がすことはできても持ち運べない。

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