あまり関心がなかったが、私の健康診断の結果を披露する。
今までとくに指摘されなかったこともあり、無視してきたが、ここで初めて異常さに気が付き(今更!?)、
ちょっと調べてみた。
厚労省のHPに年代別、年次別の臨床検査値がまとめられている。http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21/eiyouchousa/keinen_henka_shintai.html
それによれば、2012年の60~69歳男性のHDLコレステロール値(平均±標準偏差)は、
55.4 ±15.6 (mg/dL、N=1554)
あまり年次(といっても2010~2012しかないが)、年代によって差がない。(女性は高い)
よく健康診断で問題にするのは、HDLが少ない人で、40mg/dL以下の人に注意を呼び掛けている。正規分布(下の図)をみれば(mean-1σ)だから、全体の16%に警告しているわけだ。
https://atarimae.biz/archives/5379
ちなみに平均の両側に集まる確率は細かくは
σ 0.682689492137086
2σ 0.954499736103641
3σ 0.997300203936740
4σ 0.999936657516326
この外側の、さらに片側の確率は、1からこの数を引いて半分にする。
学力テストなどは、偏差値30,70などはザラだから平均 ± 2σをふつうの子どもに考えている。しかし健康診断の標準値は、注意を喚起することが目的になっていて、たいてい狭くして平均値 ± 1σ (全体の68.3%がはいる)を書いている。
さて、私のHDLだが
厚労省の値だと
mean = 55.4
mean +1σ=71.0 これ以上の人は 100人に16人
mean +2σ=86.6 これ以上の人は 100人に2.3人
mean +3σ=102.2 これ以上の人は 1000人に1.3人
mean +4σ=117.8 これ以上の人は 31574人に1人
(確率:0.00006334248/2)
は1万人に1.8人である。
これは普通でない。
いくら性格、行動が変わっていると言われても、肉体は正常だと思ってきた。
通常、HDLが低いと問題にされてきたが、高いのもよくないらしい。
70を超えると心疾患やがんの発症確率が高くなるという。
(ファイザーはHDLを上げるCETP阻害薬トルセトラピブを期待をもって開発していたが、大規模臨床試験で逆に循環器疾患の副作用が出て、開発を断念した。)
100を超える場合は重大な疾患が隠れている可能性が高く、検査したほうがいいという。
(ちなみに私は健診は不要だと思っていて、人間ドックも行かない)
隠れている疾患というのは、遺伝疾患たとえばCETP欠損症、肝臓リパーゼ欠損症、原発性胆汁性肝硬変など怖い病気が並ぶ。
私は健康である。
年齢相応の老いがあるが何の不自由もない。
しかし普通でないというので、体調(結果)とか習慣(原因)とか少し考えてみた。
強いて人との違いを探せば、いくら食べても太らないことと、水を飲まないことくらい。トイレは朝、午後、就寝前と1日3回(忙しいと2回)しか行かない。
(糖質制限ダイエットとか、一日水分は2.5リットル(うち食事が1リットル)必要、なんていうのは嘘だと思っている。)
これらはHDLと関係ないと思うが、やはり標準からずれているかもしれない。
いま改めてみたら私の中性脂肪 45 といのも相当低い。
厚労省の表だと男性60~69は、平均=171.5、 σ=115.1 。
私は平均値の4分の1くらいしかない。
ただ、σをみれば高いほうに裾野が広がっていて、これは正規分布になりそうもないので計算しない。
標準値というのはあてにならない、人間のばらつきは相当ある、という例として私の値をあげた。
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