2021年9月12日日曜日

南千住の汐入地区、マンション街は暮らしやすそう

JR南千住駅の南に広がるJR貨物の隅田川駅に来た。

2021グーグル
1966年ころ(国土地理院)
国土地理院 1989‐11‐03空撮
かつては隅田川駅は名前通り隅田川まで続いていた。
トラックのない時代は荷車でなく船で都心まで運んだから運河も掘られた。
東側には日石、鐘紡、日紡の工場があった。

隅田川駅の縮小と工場の撤退で、広大な敷地が再開発された。

この看板で図の下、すなわち貨車駅の北(左側)にもマンション街は続く。


2021‐09‐08 14:39
くすのき通り
左、南千住第二幼稚園
街が若いからか、とちのき保育園、さくら保育園、はなみずき保育園、にじのき保育園、汐入こども園、といっぱいある。もちろん汐入小学校、汐入東小学校、荒川区立第三中学なども公園とマンションの間にある。

左、都立高専
右前方、瑞光橋公園

14:41
表札は東京都立産業技術高等専門学校と書いてある。
正式名称は長い。

ふつうの高専と同じく中学卒業後はいり、本科は5年制。
都立高専はその上に2年の専攻科があり、卒業すれば学士と同じ。さらに同じ経営法人の首都大学東京の産業技術大学院大学(修士)にすすめば、9年間の一貫教育となる。

都立高専は、2006年に工業高等専門学校(品川)と航空工業高等専門学校(荒川)の二つが合併した。

もともと汐入地区には戦前から東京府立航空工業学校があり、そこに併設されたが、1993年に南隣の大日本紡績(1964ニチボー、1969ユニチカに商号変更)の工場跡、現在地に新築移転した。

14:45
都立高専の北は広大な汐入公園
虫取り網を持った少年二人がのんびり歩いていた。
山手線から2駅、都会とは思えないのどかさ。

バーベキューコーナーもある

14:56
汐入公園から東を見れば、隅田川のむこうに墨田区の都営白鬚東アパートがみえる。

水神橋
汐入地区の住民は地区内に広い公園があるだけでなく、隅田川沿いにも緑地、遊歩道が整備され、健康的な生活が送れる。
散歩する住民に交じり、堤防上を南に歩く。

14:59
都営アパートは万里の長城のように隙間なく伸びている。

15:01
水神橋を振り返る。
アーチ橋だが釣り上げる鋼線が細い。美観を考え計算したのだろう。

汐入公園から後ろが見えていた和風建築は白鬚西ポンプ所
白鬚地区の汚水を三河島水再生センター(上流の町屋の東)に送る。
雨水は約1万トン貯めることができ、隅田川に放流しているらしい。

15:03
航空実習館 汐風
この高専が航空工業高専であることを示している。

15:05
JR隅田川駅から荷物を隅田川に運び出した運河の出入り口
橋は瑞光橋という。遠くは白髭橋。


15:07
瑞光橋の上からかつての貨物駅方面を見る。
運河はこの池だけ公園の一部として残った。

結論:南千住の汐入地区は最高である。

東京都の白鬚西地区市街地再開発事業として、公共施設32ヘクタール、建築敷地17ヘクタール(4500戸、14,700人)を含む58ヘクタールについて1969年に計画策定、2010年に完成した。

荒川区南千住というイメージと全然違う。
運動、緑が好きな人には最適。子育て、休日が充実するだろう。

もちろん通勤も重要。
ドナウ通りのとちのき保育園から南千住駅東口まで700メートル、歩いて9分。
山手線から2駅というだけでなく、上野東京ラインで土浦、東京、品川まで直通である。

1998年築 65m平米 3990万円(けやき通り北四番館、駅歩14分)

10年前、家を探すときこの地域は土地勘もなかったし全く選択肢になかった。
老後の江戸、明治の散歩を頭に、上野本郷に近いところを選んだが、歴史などに興味がなければ、ここは最高ではないか?

問題は一戸建てがないことだ。
私は、予算に制限あるなら便利できれいなマンションより、不便で汚い中古一戸建てがいい。

瑞光橋から南は再開発地区から外れたから、昔通りの一戸建てが並び、古い家もある。

15:12
土地が低いにもかかわらず、土台がない家が多い。
1メートルくらい土台をあげても水害の時は無力だろうが、床下に風が入らないのはよくない。
15:13
向こうは隅田川の堤防

昔の航空写真を見れば、再開発地区の北東の千住汐入大橋の近く、湾曲する隅田川に囲まれるような地区にも一戸建てが並んでいた。
それが一掃されマンションだけの街になったのは、水害を考え新しい一戸建ては良くないということだろう。

もっともこのあたりまで来ると駅が遠く、車がないと不便だ。
南千住汐入地区のすばらしさはマンションが好きな人に限られる。

・・・・・・

9月11日、卒論発表会が終わり、リラックスしたので自転車で東方面に出かけた。
再び、南千住に来る。
2021‐09‐11 15:22
プランターの新しいプレートが「南千住コツ通り 街なか花壇」

南千住は東口が再開発されたが、西口は昔のまま。
コツ通りなんて人骨を連想する名前がまだ使われている。
イメージアップなど狙わず伝統を守る姿勢は好ましいが。

15:31
駅の東に回るとガラッと変わる。
右はドナウ広場公衆トイレ。
コツ通りvsドナウ通りとは、名前から違う。

もちろん貨物駅が縮小されて再開発されたからである。

15:35
ここは先述の東京都の白鬚西地区市街地再開発事業には含まれていなかったが、一気に開発が進んだ。左の線路側にショッピングモール、右はホームセンター。
タワーマンションから駅まではすぐである。

15:39
新しいタワーマンション街と隅田川の間は日比谷線の車両基地になっている。
川向うの終点の北千住には土地がないから、ここに作れてよかった。

15:45 千住汐入大橋
向こうは足立区。土曜の午後だからジョギングの人が多い。
この歩道は自転車が走ってもいいかどうかわからないので押して歩いた。
この右側は再開発前、一戸建てが並んでいた地区である。

15:51
先日来たときの北限、水神大橋がみえてきた。
むこうは墨田区の都営アパートとスカイツリー

15:53
水神大橋から隅田川の湾曲部分をみる。
地図を見れば、このあたり荒川とつながりそうなくらい距離も近い。
写真右に開いた水路はかつて綾瀬川の出口で鐘ヶ淵と呼ばれた。
大正時代に荒川が掘られたため、今では荒川と隅田川との連絡水路になった。
マンションからの眺めはいいだろう。


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