10月、春に掘ったジャガイモのうち、小さいものを妻が使わないため室内で放置していたら芽を出していた。
ジャガイモは春植えと秋植えがある。
秋植えは8月下旬~9月中旬の暑さが残るころが植え付け時期という。
しかし秋は白菜、大根などで畑がいっぱいで、また8月、9月は夏野菜がまだあって、ジャガイモを秋に植えたことがなかった。
発芽芋を目にして、遅すぎるとも思ったがダメもとで初めて挑戦する。
2024₋10₋13
板の幅は18センチだから、芋は直径3センチほどだろうか。
手のひらで何個もつかめる小ささである。
10月13日、不作となったゴボウ、ニンジンの合間に芋を植えた。
2024₋11₋18
植えて1か月、そこそこ育ってきた。
植付けが1か月以上遅れたので、冬になって生育は相当遅くなるだろう。
そこで11月29日、保温ビニールをかけた。
2025₋01₋22
年が明けて、ふと見ると半分ほどの株が萎れている。
数えれば3か月経っているが、萎れは寒さで枯れたのかもしれない。
株元の土も盛り上がってひび割れていて、いかにも芋ができていそう。
全部掘ってみた。
2025₋01₋22
芋は白くてきれいだが小さかった。
写真左の褐色芋は種芋に見える。
種芋はふつう腐っていく。しかし古い芋が固いまま残る株もあった(とくに遅く埋めて小さい株)。
今回、収穫した秋ジャガイモは、種芋とあまり大きさが変わらない。
種芋は3センチほどで、小さくて妻が使ってくれなかったが、今回の芋はどうだろう?
秋に植えたジャガイモは、春に収穫したもので、それが芋になるということは、成長サイクルが1年間に2回あるということだ。完全二期作である。
ナスやトマトなど見慣れていると、ふつうの植物は1年のサイクルで回っていると思いがちだ。それらは秋に枯れ、冬眠して春に発芽、夏に育ち、また秋に枯れる。種が秋に発芽してしまうと冬の寒さにやられるから、種が冬を越さないと発芽しないように進化したのだろう。
しかし、ジャガイモは違う。ライフサイクルが短いこともあり、1年で二回通過する適温期に発芽、芋形成を完結する。発芽に冬越し(低温処理)も必要ない。
食糧危機のときの土地の有効利用という点で、有望かもしれない。
よく考えると、雑草などにも年2回以上のサイクルのものがあるような気がする。
イネも人口的に雨期乾季をつくれば、年2回の収穫が可能である。
多くの植物の四季折々の姿と、春夏秋冬で1サイクルという固定観念とにとらわれ過ぎていた。
ところで、動物の場合、野菜の害虫などは年に数回ライフサイクルを回す。カブトムシは植物のように年1回のサイクルである。ヨトウムシは夏にいなくて春と秋に発生するからジャガイモのような年2回のライフサイクルかもしれない。(あるいは春に数回、秋に数回かもしれない)
生まれてから出産年齢まで数年かかる高等動物の場合、四季(気候、天体など)の影響を受けるのはライフサイクルではなく発情期である。年1回発情もあれば、月1回発情もある。
ヒトは自然の影響を受けないが、まだ女性の体内時計に月のサイクルはある。(個体ではなく生殖細胞のライフサイクルともいえる)。ヒトをみていると生物には進化という変化があると同時に、逆にDNAは変わらないという保守性もわかる。
2025₋01₋23
大きさは種芋と同じく3センチほど。
初めての秋ジャガの収量は 890グラムであった。
春は少なかったと思っても 5.4キロ収穫したから、この秋は不作といえる。
いっぽう、種芋だったと思われる褐色芋は 230グラムだったが、腐った種芋は捨てたので、収量/種芋量はわずか1倍程度かもしれない。これでは育てた意味がない。
今年の春は3月に芋を埋め、6月に取った芋を8月終わりには埋めたい。
実際、その時が初めての秋ジャガ栽培になるだろう。
春じゃがのブログ
20240612 ジャガイモの収穫、青い実とナス科
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