2017年3月20日月曜日

文京ふるさと歴史館は小さい割に充実

千駄木菜園 総目次


3/20 高校、大学が同じだった友人と本郷を散歩した。

1989年の彼の結婚式以来だから28年ぶり。横浜に住んでいるそうな。仕事の分野も違うからここらで会わないと一生会わないと思い誘ってみた。


本郷三丁目の駅で会うと大分変っていた。
しかし「ふけたなぁ」と先に言われてしまった。


はじめに真砂町の文京ふるさと歴史館にいった。
何回か前を通っているが、入るのは初めて。文京区制70周年記念事業・ふるさと歴史館収蔵品展「明治・大正の本郷を訪ねて-『新撰東京名所図会』展2-の最終日だった。


入ってすぐは縄文時代。
千駄木貝塚からでた人骨がある。


文京区は弥生式土器の発見地で、遺跡も多い割には展示は少ない。
この建物の規模では収蔵品を全部出すことは無理だろう。
古代、中世の展示もない。

水戸家上屋敷、中屋敷、加賀上屋敷はじめ大名・武家屋敷が多かった文京区らしく、江戸時代の展示が多い。水戸家中屋敷の配置図など珍しいので写真を撮った。撮ったはいいが、こちらに素養がなくて書いてある字が読めない。上(東)が御殿のようだが、どちらが正門だったか、それすら分からない。
こちらは加賀屋敷
家のそばの千駄木御鷹部屋もあった。坂上から川のそばまで広がっている。
現都立駒込病院のところにあった鷹匠屋敷は、下図「神明」の下の「御鷹同心」と書いてあるところ。御鷹部屋と鷹匠屋敷の違いはよくわからない。
ちなみに撮影は申し出ればOK。
黄色い腕章を渡され、それをつけて著作権のあるものの近くに行くと係の人がやさしく注意してくれる。今思うといろいろ質問すればよかった。しかしまったく歴史に興味のない友人ときてしまったので長居出来ないと思い遠慮した。

東大が来た明治以降盛んになった印刷業などの展示を見て2階へ。
二階は江戸、明治の庶民の暮らし、明治以降の教育、文化人関連の展示があり、時代で分かれているわけでもない。


初期の電気炊飯器はシャープだった。
湯島聖堂の模型。坂上の左半分は医科歯科大になっている。


文人関連の収蔵品は充実していそうだ。
これだけ多くの文人が住んでいたらコンテンツは不足ないだろう。他の区から見たらずいぶん恵まれているはずだが、文京区は寄贈される品物の保管だけで、ゆかりある建物の保存や景観には関心なく、ばんばん高いマンションの建築許可を与え、町を破壊している。なんとかならないものだろうか。

一葉記念館はたった9か月しか住まなかった台東区竜泉にあるし、サトウハチロー記念館は縁もゆかりもない岩手に行ってしまった。

その一葉の手紙。ひそかに慕っていた半井桃水宛。
半井の墓は以前書いた南谷寺にある。


紙の大きさにぴったりはめるバランスの良さを含めた、流れる字の美しさに驚く。
地下の企画展は、新撰東京名所図会にあわせて、いまの街並みも併せてビデオを流していたが省略。
友人に悪いので早々に出た。

恐らく相当収蔵品は多そう。
もっと大きなものを立てなくてはダメではないか。あんな立派な区役所を立てるなら、2フロアくらい、区立博物館にしてもよかったのではないか?

また一人で来よう。


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