2017年10月7日土曜日

将棋会館。売店と将棋道場のシステム

10月7日 千駄ヶ谷、鳩森八幡神社の続き。

境内だったか、富士塚頂上だったか、すぐ隣に将棋会館の看板が見えたので寄ってみた。
ヒフミン、藤井聡太の活躍で、何回かテレビで見たが、来たのは初めて。
2階の窓際に将棋を指している人たちが見える。将棋道場と書いてある。
入っていいのだろうかと迷いながら入口に近づき、そのまま入ってみた。

一階はショップになっている。
まあショップなら一般人が入ってもいいだろうと一安心。

将棋の駒
高いものは756,000円もする。
材は伊豆、御蔵島の原生林の黄楊(ツゲ)。4,5年寝かせたものを使うらしい。
大竹竹風作、源兵衛清安書とある。
大竹竹風という人が板から駒の形をつくり、源兵衛清安という人が字を書いたのだろうか? しかし源兵衛清安とは、書家の号としては変である。

帰って調べたら、源兵衛清安書というのは書体の一つらしい。
作者(駒師という)は、材から駒の形を一つ一つ手作業で削り出し、書体に合わせて彫ったり、漆で書く。大竹竹風は1944年生まれ。名人といわれる駒師5人の一人という。

もちろん安い駒もある。
旅行の車中でも使ったようなマグネット将棋盤セットは2160円。

私が子どもの頃使った、文字は印刷(ハンコ?)、9x9のマス目の紙が小さくたたまれ、駒と一緒にボール紙の箱に入っていた500円くらいのものは、今ないのだろうか。

反対側には将棋盤があった。
最高級品は、屋久島産の榧(カヤ)。162万円。

扇子が1728円でうっている。
言葉が書いてあって、私の場合はダンスに結び付けてしまう。

・大山康晴「調和」:
自分をきれいに見せることより、パートナーが美しく踊れるようにしないと勝てない。
・羽生善治「継続は力なり」:
上達が見えず、競技で負け続けても、諦めずに練習しろということか・・・・。しかしそのために払う犠牲は相当なものだ。
・加藤一二三「生涯現役」:
パーティーダンスはできるだろうが、競技はいつまでやれるのだろう?

それほど上手な字でないから、本人の筆跡であろう。
つまり、これらは下手に書いた方が価値がある。

将棋関連書籍
面白いのは児童用の将棋入門ドリル。
すべての漢字に読み仮名がふってあった。

彼のジグソーパズル、クリアファイル、Tシャツは別のところで売っていた。

3,4階は対局室、事務所があるため一般人は立ち入り禁止。
2階に上がってみた。

人が一杯。
碁をするところは碁会所だが、将棋を指しに行くところは何というか?
考えても分からず、調べたら将棋道場というらしい。
そうか、だから窓ガラスに「将棋道場」と書いてあったんだ。
道場と言えば武道の練習場のイメージがあるから、しっくりこない。
1日いて平日1000円、土日祝1500円。
中学生以下半額。
回数券、定期券はぐっとお得。
部屋の外、廊下の椅子にはお母さん方がいっぱい、子供たちの付添できたのだろうか。
見ると子どもと老人が多く、その組み合わせも目立つ。4割は中学生以下だという。
駒盤は全部で70、8割がた埋まっていたので100人以上が対局している。
土日は200人、平日70人くらい来るという。

マイクで名前をしょっちゅう呼んでいる。
尋ねると、カウンター(手合い係)に名前を伝えて待っていると同じクラスの人と対局できるよう案内してもらえるという。
「同じクラス」というのはどう判断するか? 
棋力認定(昇級)のシステムはなかなかよくできている(以下を参照)


3階へ上がる階段は、あまり人が通らないから、小学生が何人か座っておにぎりを食べていた。
一日中ここで過ごすようだ。

母親が付添できていたり、子どもが一日中過ごしていたり、ひょっとして未来の藤井聡太が何人もいるのかもしれない。
毎日のようにトーナメントが行われていて、景品は駒のキーホルダーなど。
45年以上前、中学3年のとき、学校の方針で週1コマ、授業をつぶしてクラブ活動の時間が新たに作られた。皆2つ目のクラブに入ることになり、私は放課後のクラブとして剣道をしていたが、この2つめを将棋にした。もちろん、クラブの週1回だけでなく、休み時間も毎日指した。
市の将棋大会にも出た。子どもは同級生と私の二人だけ。参加費が500円くらいで、昼にざるそばが出た。

そんなことを思い出しながら外に出たら、鳩森神社、富士塚の頂上であった赤い服の小学生が向こうから歩いてきた。彼はそのまま将棋会館に入っていった。富士塚には気分転換に登ったのか、それとも祈願に行ったのだろうか。


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