2022年11月22日火曜日

盛岡八幡宮から利久の冷麺まで

高速夜行バスで弘前に朝、到着。

弘前、青森、八戸を経て盛岡にやってきた。
(別ブログ)

盛岡駅から東にまっすぐ歩いて岩手護国神社まで、2.8km、36分。
実際は立ち止まって写真を撮ったこともあったが、雨の中、45分くらい歩いた。

護国神社を10分ほど見て、隣の盛岡八幡宮の境内に入る。
二つの本殿は並んでいて、一つの神社のように敷地もつながっている。
もともと護国神社が八幡宮の境内に作られたのだから当然か。
12:31 盛岡八幡
本殿の前で結婚式の撮影だろうか。
花嫁が衣装を直されている間、新郎は雨空を見上げていた。

12:31
八幡宮本殿
盛岡八幡は1062年、源頼義が安倍氏討伐の際に、戦勝を祈願して石清水八幡を勧請したのに始まるという。その後、南部氏が盛岡城を築城したさい、城内鎮守の神社として再建された。八幡は源氏の氏神であるが、南部氏は甲斐源氏を自称した。
奥州南部氏の発祥の地と言われる八戸にも櫛引八幡があり、宗家が三戸から盛岡に移った後も櫛引八幡を飛び地として管理した。

境内に玉ねぎが干してあるようなものがあった。
近づけばひょうたん。
12:32
ひょうたんには自筆で名前と年齢が書かれている。
願いごとが書かれていないところが絵馬と違う。

12:34
本殿前から西を望む。
まっすぐ伸ばせば盛岡城にぶつかる。
境内も広い立派な神社である。

12:35
狛犬の向こうに祠が一列に並んでいた。
12:37
近づくと「申年」「酉年」などと十二支が書いてある。
12:37
12の祠は、生まれ年によって決まる一代守護神社(十二支神社)というようだ。
一生守ってくれるというが、願掛けの定番すなわち受験、恋愛、就職などは同じ干支がライバルであり、一代守護神に絵馬の奉納すれば良いと言われても・・・・。
12:38
恵比寿さんと大国さん
よくみる七福神は一か所で一体だから気にしなかったが、並ぶとほぼ同じ顔をしている。

12:39
古札納所
古札だけでなく達磨やら破魔弓やら、段ボールごと納められたものもあり、まるで粗大ごみ置き場のようになっていた。
まあ、確かに持ってきた人にとっては、ふだんのゴミに出すわけにいかず粗大ごみだったわけだが。

岩手護国神社、盛岡八幡宮をあとにして、繁華街に戻った。
12:52
左は江戸時代から続く盛岡最古の商店街、
アーケードがある「ホットライン肴町」

12:52
岩手銀行赤レンガ館
1911年に盛岡銀行(現岩手銀行)の本店として落成した。東京駅で知られる辰野金吾の作品としては、東北地方に唯一残る。
2012年8月まで銀行として使われ、保存修理工事を経て、2016年からイベントなどに使われている。

さて、昼食はどうしよう。
例によって長時間、空席だらけの電車でお菓子を食べていたからまだ空腹ではない。
しかし雨中歩いて座りたくなっていた。
広い庇の大通り商店街にはいると、「木曜日は冷麺の日 500円」と表に出ている店があった。
確かに今日は木曜だが祝日である。近年は平日休日関係なくサービスランチを出す店が増えた。

入ると洒落た焼肉の店のようで、窓際の席に案内された。
13:08
盛岡冷麺とはよく言うが、普通の冷麺とどこが違うかよくわからなかった。
関東で食べるより麵のこしが強い気がしたが、一回食べただけでは分からない。

2枚入ったチャーシューを見るとなんか違う。
牛タンのよう。
口にするとますますそう思った。
薄かったが柔らかくて美味。
ここで改めてメニューを見たら仙台牛タンの名店・利久の盛岡店だった。
サービスでついていた半ライスが麦飯という理由も分かった。

13:25
ふと窓の外を見ると向かいは東家。
わんこそばで有名な創業明治40年

昔からいつか盛岡でわんこそばを食べたいと思っていた。
今回、たぶん最初で最後の盛岡へ行くにあたり、一応調べた。
その中に東家があった。

前掛けをつけて、全てに給仕のお姉さんが付き、目の前にお椀が積み重なっていく。もうこれ以上食べられないと思っても、すぐふたをしないとお姉さんに次のそばを入れられてしまう。お姉さんとの闘いは笑い声に包まれ、さぞかし楽しい席のようだが、これを一人で食べるのはどうなんだろう?
やぶ屋のように二人以上という店と、東屋のように一人でもいいという店がある。大体一人前3000円プラス税。しかし私としては一人ではしゃぐのは無理だし、腹も身のうち、この年では大して食べられない。
結局わんこそばは諦めた次第であった。

わんこそばの代わりに冷麺を静かに食べ終わった。
念のため、レジで支払うとき、あれが牛タンかどうか聞いた。彼女は厨房まで聞きに行き、「そうです。でも非売品だそうです」と言った。レジの前にはお土産用に、牛タン真空パックやソーセージなどの冷蔵庫があった。

(続く)

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