妻の花壇を野菜畑にしたものだから、彼女が怒り、以後庭の草取りをしなくなった。
もっとも庭いじりはそれほど好きじゃなかったのだと思う。
その結果、雑草がはびこることになった。
カタバミ Oxalis corniculata
中央に鞘が立っている。触ると種が飛び散る。根ごと取ろうとしてもその振動で飛び散るのだから、繁殖するばかり。
こちらもカタバミの仲間。Oxalis corymbosa
葉はカタバミより大きい。ピンクの花をつけ、ムラサキカタバミともいわれるらしい。外来種でオキザリスというが、それはカタバミの属名そのままである。
大きな違いは球根があること。
これをしっかり取らないと、どんどん増える。
シュウ酸Oxalic acidはカタバミ属から単離されたらしいが、酸っぱいのかな?
そして最後が、トキワツユクサ。
ツユクサに似ているが、青ではなく白い花をつける。帰化植物らしい。
これは成長が早く、草の量が多いので最も目立つ。
引っ張るとすぐちぎれる。トキワの名の通り、葉が肉厚で、取って放置しても枯れない。
地面に置いておくと茎から根が出てまた繁殖する。
だから取ったら袋に入れてゴミに出さなくてはいけないのだが、大量に毎回出すのは畑の養分が流出する気がする。
そこで枯れさせて土に戻そうとした。すなわち、放っておくと枯れないので、踏み石の上に置いて、積極的に(歩くたびに)踏みつぶそうと考えたのである。
ところが今回草をとっていたら、幼苗が密集しているところがあった。
えっ? これって実生なの?
と見ると、白い花だけでなく、大量に実がついている。
こりゃ踏みつぶしたら広がる一方だ。
結局ビニール袋に詰めてゴミに出すことにした。
雑草って、「雑草という名の草はない」とか、下から這い上がる雑草魂とか、比較的優しい目で語られている。
しかし、この3種の草に関しては、油断すると地面を覆い尽くす、にくい侵略者に思える。
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