ダイコンは春になってトウが立ち、しばらくすると筋(スジ)が入る。
皮の内側で網目のようなスジが固くなり、食べるとへちまのような網が口に残る。
2017,2018年は3月21日、22日でも筋がなかった。
2019年は3月10日に筋が入ったものを食したが、以降は23日のものまで筋がなかった。
2020-03-03
3月3日、
今年は暖かく成長が速いので早めに保存処置を考えた。
と言っても大きいものから食べてきて、残った12本は発育が出遅れ隣の大根の陰になっていた小さいものばかり。
そのうち5本抜く。
残り7本は露地で経過観察する。
昨年は冷蔵庫に保存して1か月は大丈夫だった。
しかし日蔭に移植し成長を遅らせるという保存策は失敗した(別ブログ)。
そもそも実験は条件を広く取って、各群平等にN数もふやせば、1回(1年)で済む。
しかしそれでは9割くらいが食べられなくなる。
農事試験場なら可能だろうが農家や家庭菜園ではもったいなくて逆に全部食べようとする。
だから毎年最適と思う条件の周辺だけを少数例試し、結局はっきり分からないまま、貴重な老後の年数を試行錯誤で費やすことになる。
2020-03-03
葉っぱを切って重さを測る。
左から
D31,D32は新聞紙に包み冷蔵庫へ。
D33, D34, D35は地中に並べて埋めた。
トウ(cm) 根部重さ(g)
D31 20 3/3 600 太い 冷蔵
D32 5 3/3 500 細い 冷蔵
D33 20 3/3 650 細い 地中
D34 8 3/3 620 太い 地中
D35 8 3/3 240 小さい 地中
2020-03-03
昨年は頭を出して埋めたら葉っぱが出て繁り、根部が縮小した。
今年は完全に埋める。
接触させた方がいいのか離した方がいいのか、
水平がいいのか立てたほうがいいのか
新聞や古布でくるんだ方がいいのか、
いろいろ迷うが、裸で、離して、水平に。
埋めたことを忘れないよう地表に葉っぱをかぶせた。
いっぽう、保存しなかった露地観察用大根7本は、コロナ騒動の中、すくすく育っていった。
2020-03-22 次女が嫁ぐ日
最後の大根2本,D41, D42抜いた。
娘にはほうれん草を3株持たせた。料理できるかは知らない。
自然生育大根をまとめると
収穫日 トウcm 根部g 筋?
D36 3/4 8 610 マーボ大根 OK
D37, D38 3/7 20, 30 350, 120 ? OK
D39, D40 3/17 30, 35 620, 760 炒め物、煮物 OK
D41, D42 3/22 53, 58 280, 650 大根サラダ、炒め物 OK
すなわち2020年は暖かくても3月22日最後まで筋がなかった。
さて、約1か月保存していた大根はどうなったか?
まず冷蔵庫。
2020-03-31 冷蔵庫で28日後のD31, D32
髭のような根が伸びている。
重量減少は10%以下。
いっぽう、土深く埋めたものは、
2020-04-05
掘る途中、スコップで1本切ってしまった。
光がない中、葉っぱの芽が伸びていた。
ミミズが這ったような跡は埋め直す時の私の爪痕なのか、地中生物によるものかは不明。
重さをはかると、埋める前より増えていた。成長したということか。
人参も同様。
保存大根をまとめると
トウ(cm) 根部重さ(g) 保存、重量
D31 20 3/3 600 太い 冷蔵3/31まで 580g 煮物でOK
D32 5 3/3 500 細い 冷蔵3/31まで 460 煮物でOK
D33 20 3/3 650 細い 地中4/5まで 700
D34 8 3/3 620 太い 地中4/5まで 700
D35 8 3/3 240 小さい 地中4/5まで 290
トウの立った3月中旬に埋めれば、1か月半、4月いっぱいは食べられるのではないか?
さらに掘りだし冷蔵庫に入れれば、5月まで食べられるだろう。
今度は誤ってスコップで切らないように、何かかぶせて。
別ブログ
20190412 春の大根の保存法
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