2022年3月13日日曜日

65歳からの職探し5 菜園アドバイザー

 3月4日、簡易書留で大きな封筒が届いた。

待ちに待った「航空自衛隊入間基地 中部航空警戒管制団司令」から。
しかし不吉なほど薄い。
「~貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます」ではなかったが、
「誠に残念ながら不採用になりましたので、ここに通知いたします。」

けっこう自信あったんだけどな・・・・

2022-03-05
次女に持たせた野菜

入間基地の後に応募したもので採用されたものがある。
シェア畑の菜園アドバイザーである。

民間の採用試験は動きが速い。
1月12日
オンライン面談
1月27日
現地試験。野菜つくりの知識をテストされた。

問1.鍬を持ち、畝を作れ。
埼玉、千駄木ともスコップ1つですべて土つくりをしてきたので、鍬は子供の時以来。

問2. ブロッコリーが何者かに食われている。何か?
葉を見ても虫はいない。地中に隠れるヨトウムシはこの季節いないし・・・と首をかしげていたら、鳥だという。他の区画にネットをかけてあるブロッコリーがあり、そちらは食われていない。そちらを見れば推測できるのだから、注意不足の私の負け。

問3.  冬の寒さで葉が赤くなり元気のないイチゴを指さされ、利用者から質問されたらどう答えるか?
これは家でも作っているので「心配いりませんと答えます」というと
「正解です。でもほかの区画も同じ状況であることを見せれば、もっと安心するでしょう。葉が赤いのは寒さでアントシアニンが貯まったといってもいいです」
と、なかなか良い3問であった。

別にオンラインの試験があり、ナス科野菜の仕立て方や、水やり、アブラナ科のことについてテストされた。

その後、内定通知のメールが届く。

2月20日
集合研修。今月採用されたアドバイザーは4人。
他の方は練馬、千葉、浦和の農園。

2月27日
勤務地となる農園で初の現地研修
その後、土日のどちらかで週1回3時間の研修が続いている。
2022-03-13
ここは都会の遊休地を使って、手ぶらで行ける農園というのが売りになっている。
入会金 11,000円
利用料は1か月 11,900円だが、車1台分の広さしかない。 
(千駄木の駐車場、月30,000円より安いが・・・)
年間契約だから、初回払う金額は1年分で153,800円もする。
この狭さでこれは高い。
埼玉あたりの市民農園を借りている人からすれば、法外な値段に思う。
しかし、都心にはそもそも市民農園がない。

高いだけにサービスは至れり尽くせりである。
苗、種は農園が準備。有機肥料、有機農薬、防虫ネット、マルチ、保温ビニル、不織布、支柱、鍬、スコップ、じょうろ、ハサミ、麻ひも、その他もろもろも常備。水道、トイレがあるのがうれしい。
費用については他の趣味と比べればよい。
月1万円ちょっとで追加費用一切なしというのは、ダンスやほかの趣味と比べたら、格段に安いだろう。しかも親子そろっての値段。

2022-03-13
そして利用者はほとんど初心者。
そのためのアドバイザーが今回の私の仕事である。
なお、ここでの指導は、くれぐれも自己流でなく、標準化された方法に従うようくぎを刺された。

この日、3月13日は、2月27日に契約された親子がいらした。
初回講習として、施設の使い方や道具の説明をして、夏野菜のための土つくり、畝つくりを実際にやってもらった。こちらである程度引っ張ってあげないと、彼らは自分では何もできない。ここで基本を覚え、さらに欲が出たら市民農園で広いところを借りるのが良いだろう。

借りている人は、穏やかな人が多そうな気がした。

私の職探しでは、居酒屋(キッチン、ホール)とかも候補の一つだった。しかし飲食業はいろんな客がいてこちらが不快になることもあるだろう。ここ農園では太陽の下、のんびり時間が流れていてそんなこともなさそうな気がした。
製薬企業、大学についで3番目の職業人生は、週に半日2,3回というものを2つか3つやってみたい。その一つは菜園アドバイザーで良いと思った。


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