2023年4月7日金曜日

レッドロビンは違う種の交配で作られた?

2023-04-05 
レッドロビンRed Robinは新芽が燃えるように赤くて生垣として人気がある。
Robinはコマドリらしい。
常緑広葉樹だから元は南方の植物か。
先日バラ科のイチゴについて書いたが、レッドロビンもバラ科らしい。

レッドロビンの学名はPhotinia × fraseri という。(種名にXが付くのは初めてみた)

カナメモチPhotinia属のPhotinia glabra (カナメモチ、俗にJapanese photinia)と Photinia serratifolia(オオカナメモチ Taiwanese photinia or Chinese photinia)を掛け合わせた園芸品種で、アメリカで作られた。今は親種二つよりも多く植えられている。

と、wikipedeliaほか、いろんなサイトに書いてあるが本当だろうか?
ふつう、生物種というのは交雑可能なもの同士をまとめて名付けたものである。
レッドロビンは別種のもの、生物学的に交配しないものから作られたことになる。

例えば、アブラナ、ミズナ、カブ、ノザワナ、コマツナ、ハクサイ、チンゲンサイは栽培品種としては違うが、生物種としては同じで学名はすべてBrassica rapa である。だから自然界で交雑する。しかしキャベツ、ブロッコリーは同じアブラナ属だがB. oleracea という別の生物種だから交雑しない。大根はアブラナ科だがアブラナ属ですらなく、ダイコン属 Raphanusだから花や葉っぱは大きく異なる。

別ブログ

種が違えば交雑しない。
たまに(人為的に)することがあっても子孫は残せない。ライオンとヒョウのあいのこ、レオポン、馬とロバのあいの子、ラバなどが良い例である。

ということは、レッドロビンは種を作らないことになる。
もっとも、挿し木でどんどん増える。我が家でも何本か挿し木で増やした。しかし植えるところがなく、抜いてしまったが。

さて、この掛け合わせによって多くの品種ができ、Red Robinはその一つ。ほかにCamilvyとかCurly Fantasyなどがあるそうだ。

ところで、レッドロビンとよく間違えられるものとしてベニカナメモチがある。(同じものと考えている人もいる)
ベニカナメモチはRed Robin の和名ではなく、カナメモチの変種で、だから学名(種名)はカナメモチと同じPhotinia glabra である。
カナメモチ自体も新芽が赤いが、さらに赤いものとして選ばれた。レッドロビンより葉っぱが小さいが、素人には見分けがつかないという。
ベニカナメモチがあるなら、わざわざレッドロビンを作る必要はなかったと思うが、耐病性、育てやすさの問題か?

私はベニカナメモチもカナメモチもオオカナメモチも見たことがない。

レッドロビンだって10年前生垣を作るにあたって初めて知った。
11回目の春、改めて見る。
2023‐04‐05 9:32
手前のレッドロビンは、赤芽がない。
この冬、キンモクセイを伐採、抜根するにあたり、そばのレッドロビンの根を切ってしまったため樹勢が弱り、新芽が出なくなったようだ。

赤い新芽はきれいだが、昨年秋の剪定が緩かったせいか、ずいぶん道路にはみ出している。
剪定は年2回、春は赤い色が薄まり緑になってからと思っていたが、ネットを見ると3~4月ころしても良いらしい(その場合は年3回剪定)。

9:33
この道も10年前とずいぶん景色が変わった。
かつて南側(左)には古い空き家があり、玄関わきの大きな木が木陰を作っていた。
そして我が家(右)には周囲3メートルの桜の大木があり、
道路側だけでもモミジ、ザクロ、キンモクセイ、サザンカがあった。
それらをすべて伐採したせいか、天気のせいか、ずいぶん明るい道に見える。
過去の懐かしくなってしまった写真を載せる。
西側から 2017-05-05

東側から 2016-01-17

さて、2023年のこの日、剪定を始めるとすぐ暑くなった。
半袖Tシャツ1枚になると気持ちよかった。

しかし30年以上前に買った枝切りバサミは歯がこぼれ、切れない。
そこで力を入れて閉じれば勢い余って両手の親指が頻繁にぶつかり痛い。
それに大きく重くて、肩と両腕が疲れる。
お金がないわけじゃないんだから、業者に頼んだほうが良いかな?

しかし業者にやってもらって空いた時間は何するの?
見たくもないテレビを見るのか?
結局自分で剪定するのが一番良い、と思いつつ切り続ける。

11:01
枝切りは、休みなしで1時間半かかって終わった。
しかし片付けが大変。
全部袋に詰めれば楽なのだが、袋がないので、30センチくらいある大部分の枝は一本一本拾ってそろえ、ひもで縛った。そして箒で掃けるような葉っぱや小さい枝だけ袋につめた。

12:20
道路側の掃除だけで1時間20分かかったことになる。
このあと、同じくらい落ちている庭側の枝拾い、掃除を終え、空腹と尿意で家に入ると時計は13:20をさしていた。4時間近く休憩なしで働いたことになる。

千駄木菜園はすっかり春である。
わずかに残っていた人参はすべて抜いた。
ソラマメも小さな実をつけ始めた。

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