2023₋07₋31
6月6日に種をまいた枝豆(第4次)。
順調に発育すると2か月で収穫できる。
枝豆というと、大部分の人はビールのつまみに美味しい、というくらいの感想しかないだろうが、私にとっては、栽培期間が短いもの、というのが大きい。土地がない都会で他の野菜と組み合わせて、二毛作、三毛作も可能とする、もっとも重宝な野菜である。
千駄木菜園でも玉ねぎ(前作)―枝豆(現在)―大根(次作)―(来年以降)-ジャガイモ―枝豆ー白菜、と同じ地面で年三回転も楽勝。
枝豆は今年度、あちこちスペースが空き次第、何回も種まきしているが、ここの第4次が日当たり良かったせいか一番豊作である。
と、喜んでいたら、葉に食害がある。
虫を探すとカメムシがいた。
2023₋08₋07
何のカメムシだろう?
枝豆(大豆)に寄生するカメムシ科の昆虫は、主にホソヘリカメムシ、イチモンジカメムシ、アオクサカメムシ、ミナミアオカメムシの4種類という。
ところが画像検索するとクサギカメムシと出た。主に果樹など樹木の汁を吸うらしいが、豆類にも寄生するらしい。
クサギカメムシ
こちらのカメムシは背中が肋骨のような顔のような模様。
画像検索したらクサギカメムシの3~4齢幼虫と出た。
グーグルの画像検索は便利だ。
3齢というのは、孵化してから2回脱皮した幼虫ということだ。
数日前にも大豆の葉で珍しい虫をみた。
2023₋07₋31 6:14
半球型のテントウムシのような形に白い斑点。
ミナミアオカメムシかアオクサカメムシの幼虫らしい。
ここで注目すべきは、カメムシの幼虫の形である。
目にする多くの昆虫、ハエ、ハチ、カ、チョウ、ガ、カブトムシ、コガネムシなどは、すべて成虫は6本の手足と子供が好きそうな機械的な姿をしているが、それと対照的に幼虫はすべてウジ虫、芋虫のように軟らかく細長い胴体を持つ。手足はあっても擬脚である。
ところが、カメムシの幼虫は、成虫のように手足を持ち、ごつい、硬そうな外観をしている。
多くの昆虫の幼虫と成虫で形が違うというのは、生態が違うからだろう。
チョウや甲虫類においては、幼虫は葉や地中腐葉をむしゃむしゃ食べるが、成虫は飛んで花の蜜や樹液を吸う。それぞれの行動に適した形があるのだろう。幼虫は大量に食べなくてはならないため全身消化管のような形。成虫は軽く飛べて、植物体につかまりやすい羽や手足のある形。
ところがカメムシは、成虫も幼虫も植物体の汁を吸うらしい。
(だから食害された枝豆の葉の上にいたからと言ってカメムシが食べたわけではない)
幼虫でも汁を吸うなら、大型の消化管は必要ない。
ところで枝豆の害虫は、葉でなく茎にいる。
2023₋07₋31 6:15
いたいた、黒っぽい、テントウムシの大きさ、甲虫類のようなかわいい形。
これはマルカメムシ(成虫)で、マルカメムシ科。
今まで書いてきたカメムシ科の種とは科から違う。
カメムシ類が豆の莢の汁を吸うのに対し、マルカメムシは茎の汁を吸う。
羽があって飛んでいく。
2023₋08₋07 7:10
マルカメムシのほかに、ベージュ色の虫が多く見える。
カメムシ類の幼虫だろうか。
虫がいても食べられるくらい育つので、面倒な消毒はしない。
2023₋08₋07 8:21
カメムシを撮影した朝の収穫物。
この日はモロヘイヤもとった。
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