丸岡城から路線バスにのり、
芦原温泉駅16:40着
しかし金沢行き電車は17:30までない。
時間つぶしに駅周辺を歩くことにした。
何かあると思ったら、みごとに何もない。
駅名にある温泉は、5キロほど西のえちぜん鉄道、あわら湯のまち駅付近にあるらしい。
芦原温泉駅は1972年まで金津駅といった。
「本陣」というのが駅前地図にあった。
てっきり旧街道宿場町の、参勤交代の殿様が泊まった宿の跡かと思って行ってみたら、全然違った。
道路に面して、普通の民家(公民館?)のような建物が道路側をショーウィンドウにしている。
中には真田丸の人形。
毎年7月に行われる金津祭りでは、18区が趣向を凝らし競って飾り物作るという。その一つらしい。各区がこのような建物(本陣)で1年保管展示するのだろうか。
すぐ隣のバス停を何気なく見たら
ん? 金津水口?
聞いたことある。
昭和52年、本郷の薬学に進学して黒阪さんという同級生がいた。
名簿番号が隣だった。
駒場では同じフランス語クラスだったが、彼女は2組、私は3組だったから、かわいらしい顔は見ていたが名前は知らなかった。
ガイダンスのときだったか、「実験、同じ班ね。よろしくね」と笑って話しかけてきてくれた。しかし、いざ実習が始まると私に厳しかった。毎日予習せずに実験にきて、グループのときは駒野や國枝と遊んでいた私を軽蔑していたのかもしれない。
その後、親しく話す関係にはならなかった。
一学期が終わって夏休み、帰省した彼女に私は本駒込のアパートから暑中見舞いを出した。たしか住所が金津町水口ではなかったか。
彼女は福井県藤島高校出身。
2004年、金津町は合併し、あわら市になった。
なんという偶然。
数年に一度の同窓会で顔を遠くに見ることがあっても、言葉を交わすことはない。
彼女は昔のことを覚えているだろうか。
その1977年夏(→長雨)、返事のはがきには、海水浴に行ってきたと書いてあった。
2018-03-27
思わぬ駅の、思わぬ待ち時間のおかげで懐かしいことを思い出した。
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