2023年10月24日火曜日

山芋収穫、黒くなるのはポリフェノール

山芋を収穫した。

都会は土地が貴重だから、土のある所はどこでも利用したい。
この10年で一度も使っていなかった場所は、北側の、家と塀の間の隙間。
ガスの検針の人が通る道で、日当たりも悪い。

そこに山芋(ナガイモ)を植えた。
山芋は急斜面とか、藪の中とか、悪条件の中でも育つイメージがある。
植えたところが日陰でも蔓が日当たりのところまで延びていけるかもしれない。

北側の通路は狭くて、シャベルで深く掘ると残土の置き場に困る。
そこで春、20キログラムの肥料のビニール袋の底に小さな穴をあけ、底に土を入れて種芋を置いた。
日当たりだけでなく土が悪いのか、育ちは悪かった。
蔓葉が茂らぬまま葉が枯れ始めたので掘ってみた。
2023₋10₋21
袋は重いから持ち上げて土をあけることはできず、移植ごてで掘った。
それでも地面を掘るより楽。
幸か不幸か芋も小さいため、簡単に出てきた。
一番長いものでも移植ごて(30センチ)と同じくらい。
来年は種芋をもう少し大きくするか。
2023₋10₋23
こちらは南側の塀のわき。
昨年春までキンモクセイがあった。伐採した後のスペースに植えた。
写真は肥料袋4つ分の芋。
こちらも蔓の伸びが今一つだった。

2023₋10₋23
こちらは西側の塀の脇。
ビニール袋でなく、クリアファイルでU字パイプをつくり、芋を斜めに誘導した。
10本植えたが、つるが伸びていたのは数本に過ぎなかった。

興味深いことに、多くが3~5つに枝分かれしている。
30度くらいの浅い角度だったから、芋根がクリアファイルの底にこするように伸び、その刺激で分枝したか?
発育が良いもの(写真、右の2株)は、一株あたりの重さは十分だが、枝1つ分は細い。

・・・・・

今年は3か所ともビニール袋、U字パイプを使ったから、掘る途中で一つも折れなかった。
しかし、昨年の芋(東脇)より小さい。
夏の育ちも悪かった。

昨年もU字パイプだったから、原因は他にあるだろう。
昨年は長野電鉄の改札口野菜直売所で種芋を買った。かなり太い芋を輪切りにしたものだった。
ことしの種芋は、一昨年こぼれたムカゴから昨年発芽した5センチ程度の(食用にならない)小さな芋を種にした。その違いだろうか?
ま、来年も食用にならない小さな芋を種にするが、ケチらずに今年より少し大きいものにしよう。

山芋は他の野菜ができない場所で作る。
最初は10年前、生ごみ(調理で捨てた皮)から出た芽から始まった。数年間は雑草扱いだったが、ある年、いくつかを塀の脇で育てると、毎年ムカゴがこぼれ、そこから発芽し、何回か二、三年物の芋を掘った。
それが、昨年から意識的に種芋を植えるようになった。

もともと期待していないから、栽培もいい加減だった。
今になって気まぐれでネットをみてみた。
知らないことがいくつかあった。

1.山芋のうちナガイモの収穫は11月中旬~翌年1月。
 先端部まで葉色が褐色に枯れ上がるころ、地表面の茎を10cm残して刈り取る。この残した茎が枯れ上がるまで地中のイモを成熟させる。茎葉が枯れても根が養分を吸収する。
早く収穫すると、すりおろしたとき褐色に変色しやすい。長く地中に置くと変色の原因のポリフェノールが減少する。
(確かに私の芋はおろすと黒くなる。)

2.収穫したら直射日光や強風に当てないようにして、肌を乾かさないよう畑から持ち出す。貯蔵の好適条件は温度4~5度、湿度85~90%。
私はサツマイモや落花生のように、乾燥させたほうが保存中に腐敗しないと思っていた。
しかし、ナガイモはむしろ人参のようにデリケートなようだ。
(これを読んだのは掘り出して外に放置、3日経ってから。小さい芋は萎れて柔らかくなっていた。ま、地中に入れれば回復するだろう。)


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