2017年7月22日土曜日

生食用・谷中生姜を植えてみた



7月21日、葉ショウガが八百屋さんに売っていた。
きれいに洗ってあり、そのまま味噌をつけて生で食べるもの。


迷って買ったのは、植えてみようと思ったから。
若いころ谷中に住み、今また千駄木に来たからには、一度くらい谷中ショウガを育てなくてはいけない。
ホームセンターには苗がなかなかないので(季節がある)、このたまたま見つけた食卓直前のものを転用することにした。

最適地を探すため、包丁で7本に分け、日陰4か所に植えた。
きれいに洗われて細かい根や、外皮がはがされていることで、水分吸収は悪いだろう。蒸散を防ごうと葉っぱを減らしたから、根塊の成長は遅れると思う。

ミョウガと同じで日陰でも育つことがうれしいが、連作不可らしい。困った。

ネットで見ると「江戸時代、台東区谷中あたりが産地だったから」とあるが、違う。
台東区谷中は、下の切絵図でもわかる通り、東叡山寛永寺および塔頭、天王寺、三浦志摩守屋敷など、江戸時代から建て込んでいた。こんなところが産地になるわけがない。

山を東に降りたところ、荒川区日暮里あたり。
川の左に「金杉村」「下谷中ト云」「下日暮里と云」などと読める「田地」で栽培された。明治になってこの辺りは北豊島郡金杉村、谷中村、新堀村となり、山の上は下谷区の谷中○○町となった。


根岸谷中絵図尾張屋版(国会図書館)

明治11年内務省地図

本来生姜栽培は春に種芋を植え、秋に肥大した根塊を掘る。
お盆のころ、谷中の住職たちが檀家に葉ショウガを手土産でもっていったとか。

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