桜の大木を切ったことから、日差しがもろに窓に当たるようになってしまった。
あの木の役割は、一時の花よりも古木として風格を家に与えたことだと思っている。
しかし家族にとっては、日陰で暑さを和らげてくれていたことのほうが大きい。
そこで緑のカーテンで日陰を作ることにした。ミニトマトとキウリは他の窓の前に植えた。そこで考えたのは山芋。家のあちこちに昨年こぼれたムカゴから若芽が出ている。
2022‐05‐26
ちょうど父の十三回忌で実家に帰ったとき、長野駅で乗り換えると長野電鉄が副業として改札口で野菜を売っていた。ここは農家直送、自家製おやきや味噌漬けなども売っており、以前泥付きネギを買ったことがあった。今回も長い待ち時間に覗くと松代産ヤマイモの種芋があった。
5月21日購入
今までは台所の生ごみ(山芋の皮)から出たものを適当に放置、
日陰で育つこともあり通路の塀際に植えていたものだから、物理的に狭くてうまく掘れなかった。
しかし、今回立派な種芋を買ったので、緑のカーテンにするだけでなく、きちんと芋を取るように育てようと思った。
ヤマイモを育てるには、掘るのが楽なようにクレバーパイプというものが売っている。
タキイネット通販の公式サイトから
要するに浅く斜めに誘導し、深く掘らなくても済むためのパイプだ。
しかしこれを買う気になれなかった。
第一に高い。
種芋は5つ、5本だと送料かかり3000円近くになる。
第2に、(これが大きい理由だが)芋がうまくカップに入らないかもしれない。
普通の種芋は、前年のムカゴが春に発芽、秋に10センチくらいになったものを使う。
これは上部が細くなっていて、芋は「浅首」と呼ばれる肩のあたりの発芽点からまっすぐ下に伸びていく。
いっぽう通常の根はカップと種芋の間に広がるから、種芋はカップから15センチ離す。
これだと芋となる根が上手くパイプに入ってくれるだろうか?
とくに長野駅で買った種芋はむかごから作ったものではなく、大きな芋を輪切りにしたもので、どこが発芽点か分からない。
そこで、自分でクレバーパイプを作ることにした。
雨どいに受け皿を付ければいいのだが、そんなものはない。
次に思いついたのはデパートなどの入り口に置いてある傘入れのビニール袋。
しかし受け皿をどうするか? 接続部分は?
家の中を見回すと、定年退職して書類を整理した人なら大量に廃棄するクリアファイルがあった。
これを使おう。
筒の部分は牛乳パックが使えないか?
2022‐05‐26 7:09
クリアファイルは縦の部分にハサミを入れ、長辺が2倍となったシートを作る。
そしてそれを筒にして、片方を開いて受け皿にする。
牛乳パックの中に通すと、クリアファイルが筒状の形で維持され、されに補強された。
ガムテープで固定してないので、現場で牛乳パックの位置を変えれば、受け皿部分の広がりを自由に変えられる。
9:28
埋めてみた。
筒の中に土を入れてから埋めたほうが良いと分かった。
筒の一方をビニール袋などで塞ぐべきだった。
今回は現場で気づいたので応急処置として苗用ポットをはめて手で押さえながら土をいれた。
9:39
見た感じでは市販のクレバーパイプより芋が入って行き易そうだ。
牛乳パックが4つしかなかったので、クリアファイルの筒は4本並べた。
残った種芋一つは比較のためビニールの肥料袋に埋めてみた。
さて、秋にどうなっているか?
何やら鰻の仕掛けを沈めた気分である。大物が入っているだろうか?
掘っている私は66歳になっているはずだ。
今は毎日庭仕事だけで過ごしているが、いい仕事は見つかっているだろうか?
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